豚インフルエンザに関する4月26日記者会見
[世界保健機関(WHO)マーガレット・チャン事務局長4月25日発言(仮訳)]
WHO事務局長は、メキシコとアメリカの一部における豚インフルエンザA/H1N1事例に対応し、状況を評価し適切な対応を事務局長に助言するための緊急委員会の会合を開催した。
本委員会の設置は、国際保健規則に基づくものであり、様々な分野の国際的な専門家で構成されている。
2009年4月25日(土曜日)に、緊急委員会の第一回会合が開催されたところ。
現在の状況について得られているデータを検討した上で、報告のあった症例に関する臨床的特徴、疫学、ウイルス学及び適切な対応に関して、情報が不十分な点が多いことが分かった。
委員会は、円滑に議論を進めるためには、いくつかの具体的な疑問に対する答えが必要だったと助言した。
しかしながら、委員会は、現在の状況は「国際的に懸念される公衆の保健上の緊急事態」とするに見合うと合意した。
この助言に基づき、事務局長は、現在の状況は、国際保健規則が定めるところの、「国際的に懸念される公衆衛生の緊急事態」に該当すると決定した。
公衆衛生的な対応に関し、事務局長は、国際保健規則に則り、委員会の助言に基づき、全ての国がインフルエンザ様の疾患や重症肺炎の異常な発生に対するサーベイランス(監視)を強化するよう勧告した。
さらに同委員会は、インフルエンザパンデミックの警告レベルが現在のフェーズ3で妥当かどうかに関して判断する前に、より多くの情報が必要であると合意した。
(注)「国際保健規則(IHR)」は、感染症等の国際的な健康危機に対応するためのWHOの規則。「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」と認定されると、事務局長はWHO加盟国に対し、国際保健規則の規定に基づく保健上の措置や国際交通等についての必要な勧告を行うことができる。
原文については以下のリンク先を参照してください。
WHO | Swine influenza
詳細については、下記のページをご覧下さい。
http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/kenkou/influenza/090426.html
(参照先)
厚生労働省健康局結核感染症課