内部告発を契機とした診療所への医療監視
〔作成者〕熊本県菊池保健所
〔発生年月日〕2008/11/20~2009/02/27
〔概要〕
看護師より内部告発と院長にばれないようにして欲しいという要望があり、保健所の医療相談に患者からのクレームがあったという名目で診療所に介入した。診療所は雑多で、手洗い場には古びた固形石鹸と汚いタオルが置いてあるのみで、擦式アルコール等は見あたらなかった。また、レントゲン室は物置状態で家族の洗濯物が干してあった。2週間後に様子を見に行ったが殆ど改善が認められず、医療監視として正式に立ち入った。医療法に触れる明らかな違反は認められなかった。院長の性格か、愛想はいいのだが、保健所の意見は聞き流しているという感じだった。これ以上の権限は保健所にはないため、院内感染に対する注意喚起と改善報告書の提出で今回は終了した。
〔原因/端緒〕
管内のA診療所に勤務する看護師2名が当保健所に来所し、勤務する診療所の衛生管理に問題がある、何本かのワクチンの残量をまとめて一人分として接種しているようだ、血の付着した感染性廃棄物を一般廃棄物として出しているらしい、などの訴えがあった。
〔患者/死者/負傷者〕
なし
〔症状/被害状況〕
明らかな被害はない