大宮八幡宮秋季大祭における食中毒事件
〔作成者〕
香川県高松市保健所
〔発生年月日〕
2008/10/12~2008/10/17
〔概要〕
本件は当初,毒物の混入等も疑われ,警察による捜査も行われたが,調査の結果,黄色ブドウ球菌による食中毒であった。事件終息後,自治会長に対し,衛生対策について注意を喚起するとともに,ケーブルテレビを通じて,「地域行事においても食中毒予防に気をつけよう」と呼びかけ,市民啓発を強化した。
〔原因/端緒〕
平成20年10月12日(日)17時30分頃,高松市消防本部から高松市保健所に「高松市内の八幡宮秋季大祭に参加していた多数の者が嘔吐したため,複数の病院に搬送した。」との通報があった。調査の結果,ある自治会が提供した昼食を食べていることが判明し,有症者便10検体と昼食の残品7品目から黄色ブドウ球菌(コアグラーゼⅣ型,エンテロトキシンA型)を検出した。
〔患者/死者/負傷者〕
摂食者34名(申し出があった人。調理従事者を除く。), 死者0名,患者15名(調理従事者を除く。)
〔症状/被害状況〕
発病率44.1%,平均潜伏時間4.8時間,嘔吐発顕率93.3%,下痢発顕率66.7%