【管内情報】 【保健所健康危機管理事例H20】おむすび弁当を原因とする黄色ブドウ球菌食中毒事例(大阪府豊中保健所)

おむすび弁当を原因とする黄色ブドウ球菌食中毒事例

〔作成者〕
大阪府豊中保健所

〔発生年月日〕
2008/5/3~2008/5/4

〔概要〕
 本件は宗教団体からの通報により探知され、保健所による調査分析等を行った結果、共通食は5月3日に提供されたおむすび弁当しかなく、また食品残品・患者便・患者吐物から黄色ブドウ球菌が検出されたこと、患者を診察した医師から食中毒の届出票が提出されことから黄色ブドウ球菌を原因とする食中毒事件と断定した。
 今回の食中毒事件は原因施設が調理設備、調理員の能力を超える食数を調整したことにより、発生したと考えられる。さらに、弁当が納品されてから配布されるまでの間、屋外で温度管理されていない状態でおよそ3時間放置されていたことから、この間に菌が増殖したと推測される。なお、同日に、当該施設から他の受注先に配達したおむすびや弁当等に関して有症者の発生は見られなかった。

〔原因/端緒〕
 平成20年5月4日、当所に滋賀県内の宗教団体より「宗教行事に参加している信者に、5月3日12時から配布したおむすび弁当を喫食した者の中で下痢、嘔吐を主症状とする食中毒症状を訴える者がいる」との通報があった。

〔患者/死者/負傷者〕
有症者460名

〔症状/被害状況〕
下痢、嘔気、嘔吐

公開日:2009年09月01日

カテゴリー: 食品安全