【管内情報】 【保健所健康危機管理事例H20】事業所における結核集団感染について(宇都宮保健所)

事業所における結核集団感染について

〔作成者〕
宇都宮保健所

〔発生年月日〕
2007/11/29~終息不明

〔概要〕
平成19年11月29日に医療機関から,宇都宮市在住の30歳代男性が結核患者として受診,入院したため,届出があった。 
患者は,宇都宮市内事業所の職員であった。
宇都宮市保健所では,患者と接触していたものに対し,感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律に基づき,結核接触者健診を実施した。
健診の結果,健診対象者39名のうち,2名が発病,10名が感染者と判明したため,結核集団感染と判断した。

〔原因/端緒〕
結核菌

〔患者/死者/負傷者〕
患 者:1名
発病者:2名
感染者:10名
死者:なし

〔症状/被害状況〕
初発患者は長引く咳があり,受診時には,胸部X線写真上空洞影あり,喀痰塗抹陽性であった。接触者のうち発病したものは,2名とも自覚症状はないものの胸部エックス線写真上陰影あり,喀痰培養陽性となった。感染者はクオンティフェロン検査において,陽性と結果がでており,結核菌に感染している可能性が高いが,胸部X線写真上異常なく発病はしていない。

公開日:2009年09月08日

カテゴリー: 結核