◆コンゴ民主共和国のエボラ出血熱は終息しました

【感染症エクスプレス@厚労省】Vol.453(2021年12月17日)

2021年12月16日、10月8日にコンゴ民主共和国北キブ州で発生した、本年同国2回目となるエボラ出血熱(EVD)の流行の終息宣言が同国保健当局より発表されました。
これは最後の確定症例が退院してから、新規症例の発生がないまま、潜伏期の2倍となる42日間のカウントダウンが終了したことを受けたものです。
10月8日に北キブ州ベニで新たな患者が確認され、流行が宣言されてから、計11名(確定例8名、疑い例3名)の患者が報告されました。
これは同国13回目のアウトブレイクであり、同地域では2018年~2020年に2年間継続する大規模な流行が起こっていました。
他方、主要な流行後に孤発のフレアアップが生じることはまれではなく、今回の初発事例についても、ゲノム解析の結果、
コミュニティに存在している2018-2020年の流行の新たなフレアアップであったようであることが判明していることから、保健当局は、サーベイランス維持によるフレアアップの準備をしています。

出典
・WHO アフリカ地域事務局 コンゴ民主共和国 Democratic Republic of the Congo declares Ebola outbreak over(2021/12/16)
https://www.afro.who.int/news/democratic-republic-congo-declares-ebola-outbreak-over
・WHO Disease Outbreak News (DONs): エボラウイルス病(コンゴ民主共和国)(2021/10/10)
https://www.who.int/emergencies/disease-outbreak-news/item/ebola-virus-disease-democratic-republic-of-the-congo_1

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公開日:2021年12月21日

カテゴリー: 感染症