【感染症エクスプレス@厚労省】Vol.454(2022年1月7日)
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)については、国内のワクチン接種、感染防止策、治療薬開発も進み、使用が認められた経口治療薬も出てきました。
今後は、ワクチン接種と治療薬を使うことで、経済を回しながら、生活していくフェーズに入ったと考えられます。
今回の成果報告会では、COVID-19に関する疫学的特徴やウイルス変異株に関する研究をはじめ、診断法、免疫応答、重症度に応じた治療薬開発、
重症化予測、ワクチン開発などについて、研究者の先生方にご報告いただきます。
COVID-19を理解し、一刻も早く克服する方法を探る機会として活用いただけるよう、是非多くの方にご参加いただければと思います。
なお、当シンポジウムはオンライン開催となります。
https://www.amed.go.jp/news/event/TRS_2022011314.html
■会期
令和4年1月13日(木)9時45分~17時30分
令和4年1月14日(金)10時00分~17時45分
■会場
Zoomによるオンライン配信
■参加申し込み
下記のZoom登録サイトからお申し込みいただけます。
https://us06web.zoom.us/webinar/register/WN_hHS-kLwjTomipN9n_Y2-lg
■抄録集
https://www.amed.go.jp/content/000090983.pdf
◆アフリカ西部および中央部で黄熱の症例数が増加しています
2021年、WHOアフリカ地域のカメルーン、チャド、中央アフリカ共和国(Central African Republic:CAR)、コートジボワール、コンゴ民主共和国(Democratic Republic of Congo:DRC)、
ガーナ、ニジェール、ナイジェリア、コンゴ共和国の9カ国では、黄熱のリスクが高く黄熱の流行地域で確定例が発生しています。
2021年初頭から12月20日までの間に、黄熱(黄熱)の疑い症例300件、確定例88件が報告されています。
疑い症例のうち、6カ国(ガーナ42人、カメルーン8人、チャド8人、ナイジェリア4人、コンゴ2人、DRC2人)から66人の死亡が報告されており、
疑い症例における致死率(CFR)は全体で22%ですが、ガーナ(40%)やカメルーン(21%)など、国によって非常に大きなばらつきがあります。
黄熱病は、感染した蚊が媒介する急性のウイルス性疾患で、都市部や人口密集地など、アカイエカが生息する環境では感染が拡大し、感染が急速に拡大する可能性があります。
感染しても多くは重篤な症状を呈さないが、一部の人は重症化します。感染予防にはワクチン接種が最も重要な手段です。
黄熱の予防接種証明書を携帯していないと入国できない国や、複数の国を渡航する場合に予防接種証明書の提示を求められる国等がありますので、
詳細については、こちらをご参照ください。
https://www.forth.go.jp/useful/yellowfever.html
出典
WHO:Disease outbreak news/Yellow Fever ? West and Central Africa(23 December 2021)
https://www.who.int/emergencies/disease-outbreak-news/item/yellow-fever---west-and-central-africa
厚生労働省検疫所FORTH:海外感染症発生情報/2021年
https://www.forth.go.jp/topics/20211228_00003.html