【感染症エクスプレス@厚労省】Vol.456(2022年2月4日)
新型コロナウイルス感染症オミクロン株の特徴が徐々に明らかになってきております。
濃厚接触者の待機期間については、先日7日間に短縮されたところですが、今回は、家庭内濃厚接触者の待機期間の新たな取扱についてお伝えいたします。
これまでの濃厚感染者の待機期間は、「最終曝露日(陽性者との接触等)から7日間」としていたため、
家庭内の濃厚接触者は、最終曝露日が感染者の自宅療養期間最終日となり、最長で17日間の待機が必要と判断される場合が多くなっておりました。
新たな取扱では、感染者の発症日または感染対策を講じた日のいずれか遅い方を0日として、7日目までに発症しない場合は濃厚接触者としての待機期間を終了する方針を示しております。
これは、国立感染症研究所が1月31日に公表した報告を参考に検討されました。
この報告では、国内で発生したオミクロン株症例を積極的疫学調査で情報収集し、疫学的リンクが明らかな症例の発症間隔が分析されました。
厚生労働省では、国立感染所研究所等とも連携し、引き続き新型コロナウイルスに関する科学的知見の集積を行っていきます。
(参考)
1)新型コロナウイルス感染症の感染急拡大が確認された場合の対応について(事務連絡:令和4年2月2日一部改定)
https://www.mhlw.go.jp/content/000892312.pdf
2)国立感染症研究所:SARS-CoV-2の変異株B.1.1.529系統(オミクロン株)の発症間隔の推定:暫定報告(2022年1月31日)
https://www.niid.go.jp/niid/ja/2019-ncov/2551-cepr/10952-b11529-si.html