【海外情報】 【海外感染症情報】アフリカ・アメリカ・東地中海・ヨーロッパ・東南アジア・西太平洋(212ヶ国)新型インフルエンザ(A/H1N1型) (平成22年2月12日)2010/05/18

各国別海外感染症情報

説明 情報源:WHO

地 域:アフリカ・アメリカ・東地中海・ヨーロッパ

 国 :212ヶ国

感染症:新型インフルエンザ

病原体:A/H1N1型インフルエンザウイルス

内 容:
2010年2月7日現在、212カ国以上の国々や地域でのH1N1新型インフルエンザ確定例(少なくとも15292例の死亡例を含む)が報告された。

北半球の温暖地域では、ほとんどの国々で新型インフルエンザの活動は減り続けている。感染伝播がもっとも活発な地域は、遅れてピークを迎えた地域で、北アフリカ、南アジアと東アジアである。先月、セネガルでも新型インフルエンザの初発患者が報告され、これで西アフリカでは5つの国で新型インフルエンザ患者が認められたことになった。

北アフリカでは新型インフルエンザの感染伝播は続いているが、先月の間にかなり活動に低下傾向が見られた。モロッコでは、インフルエンザ様疾患のレベルが基準値まで下がり、エジプトでは確定診断例がかなり減少した。

南アジアや東南アジアでは、新型インフルエンザはまだ広く蔓延しているが、全般的に、活動は低下しているか、低いままである。インドでは、特に西部から北部にかけて感染は続いているが、全般に患者数は概ね減少している。タイでは前回の報告期間以来、全般的な活動は低いままか、変化無しだが、タイ中央部と北部ではインフルエンザ様疾患の活動が増加している。

東アジアでは新型インフルエンザ感染は続いているものの、全般の活動は概ね低下傾向を示している。中国では新型と季節性のインフルエンザ感染がともにみられたが、ここ数週間はインフルエンザB型が優勢となっている。日本では、他の地域よりインフルエンザ感染レベルの高かった沖縄も含めて、その活動性はほぼ季節性の基準値まで低下している。韓国ではインフルエンザ様疾患のレベルはほとんど基準値近くまで低下した。

ヨーロッパでは新型インフルエンザウイルスは広範囲に蔓延しているが、特に中央・南・東ヨーロッパでは全体の活動性は冬のピーク時にみられたときよりもかなり低下している。15カ国で20以上の呼吸器検体を検査したが、インフルエンザ陽性となったのは0-14%だった。スロバキア、スロベニア、ロシアで最近わずかに増加している急性呼吸器感染症は、インフルエンザとは関係なく、他の呼吸器系ウイルスによるものらしい。

※詳しくは添付ファイルをご覧下さい。

(情報提供)
関西空港検疫所
FORTH(海外旅行者のための感染症情報)

公開日:2010年05月18日

カテゴリー: 感染症