【保健所健康危機管理事例H21】
複数病院間での新型インフルエンザ集団感染
〔作成者〕
徳島保健所
〔発生年月日〕
2009/7/11～2009/7末
〔概要〕
医療法人グループ内の複数施設において、平成２１年７月１１日から７月１３日までに、病院職員と家族を含む９人が新型インフルエンザに集団感染したことを県及び病院長が公表した。これらの施設では終息までになお数名の発病が見られた。病院は、感染者と接触した患者及び職員の１００名以上にタミフルの予防投薬を行うとともに、外来患者への注意文書の掲示、入院患者への個別説明を実施した。
予防投薬の際、対象者を拡大選定していたが、タミフルを予防投薬されていた職員のうち１名からタミフル耐性新型インフルエンザウイルスが分離された。この職員は体重が非常に重かった。
タミフル予防投薬に当っては、ウイルス変異も考慮し、対象者の選択や至適投与量について今後検討の余地がある。
なお、医療機関における院内感染や集団発生に際し、保健所は協働して正確かつタイムリーな情報提供等を行う必要がある。
〔原因/端緒〕
新型インフルエンザ（Ａ／Ｈ１Ｎ１）２００９、初発患者は５０歳代男性事務職員で海外渡航歴あり
（グアム）
〔患者/死者/負傷者〕
患者１０名 死者・重症者ともになし
〔症状/被害状況〕
全員軽症、ただし、タミフル耐性１例