【保健所健康危機管理事例H21】
中学における結核集団感染事例
〔作成者〕
千葉県習志野健康福祉センター(習志野保健所)
〔発生年月日〕
2010/1/19~不明
〔概要〕
生徒が初発患者(学会分類:bII2)であった中学における結核の集団感染事例である。集団感染に至った原因として、排菌していた期間が長く、受診直前には排菌量が多くなっていたこと、冬季の換気の悪い狭い教室で長時間接触したことが挙げられる。また、今回の接触者健診では、最終的な健診範囲を決定する上で、接触直後・2ヶ月後の検査結果の比較が有用であった。
〔原因/端緒〕
結核菌
〔患者/死者/負傷者〕
患者1名(初発)学校における感染者 22名 死者なし(最終接触から3ヶ月後現在)
〔症状/被害状況〕
初発患者は中学3年の男子生徒であり、4ヶ月間症状(咳、微熱、倦怠感)が続いた後、平成22年1月に医療機関を受診し、肺結核(喀痰塗抹:Gaffky6号、TB-PCR陽性、学会分類:bII2)と診断された。同じクラスの生徒33人及び、同学年の他の3クラスの生徒97人、授業を受け持っていた教師12人に対して接触者健診を実施した。最終接触から3ヶ月後現在、感染者22名が判明している。