【海外情報】 【海外感染症情報】アフリカ(エジプト)新型インフルエンザ(平成22年6月18日)2010/07/022010/07/02

各国別海外感染症情報

説明 情報源:WHO

地 域:全地域

 国 :世界中

感染症:新型インフルエンザ

病原体:H1N1型新型インフルエンザウイルス

内 容:
*アジア
 マレーシア、シンガポールおよびインド、バングラデシュ、ブータンで新型インフルエンザの流行が続いています。
マレーシアでは、流行は続いていますが減少傾向にあり、4月中旬の週間新規報告数が横ばいになり、5月末には減少し始めたようです。シンガポールでは、6月第2週目に急性呼吸器感染症は警戒レベル近くになっていましたが流行閾値以下に留まっていました。インフルエンザ様疾患患者の呼吸器検体のうち約28%が新型インフルエンザウイルス陽性でした。

*南アジア
西インド(2010年初頭以降)およびバングラデシュ(2月下旬以降)で新型インフルエンザの流行が低いレベルで続いています。
インドにおける2010年の小規模な流行は、少数の死亡例と関連していました。バングラデシュでは、季節性B型インフルエンザウイルスが新型インフルエンザウイルスと共流行を続けており、つい最近になってインドでも見られるようになりましたが、低いレベルです。南インドのケララ州で新型インフルエンザの流行拡大が最近報告されていることに注意が必要です。
ブータンでは、離れた3地域において新型インフルエンザの学校での流行が報告されていますが、全体的な呼吸器疾患レベルは低いとのことです。

*サハラ以南アフリカ
東アフリカと西アフリカの一部地域において新型インフルエンザが低いレベルで流行し続けています。6月第1週目に、全呼吸器検体のうち新型インフルエンザウイルス陽性であったのは、それぞれタンザニアで10%、ガーナで16%でした。ケニアとタンザニアでは、5月下旬以降、少数ですが有意な数の季節性H3N2型インフルエンザウイルスが検出され続けています。

*北半球の温帯地域全体
南半球の温帯地域では、チリとウルグアイの2国のみで少数の新型インフルエンザウイルスの検出が最近報告されています。チリとアルゼンチンでは、他の呼吸器疾患ウイルス、特にRSウイルスの流行が確認されています。南アフリカでは、6月第1~2週目において、少数の季節性インフルエンザウイルスH3N2型およびB型が検出されています。ニュージーランドとオーストラリアでは、全体的なインフルエンザ様疾患レベルは少ないままです。オーストラリアでは、季節性と新型インフルエンザウイルスの散発的な検出のみが最近報告されています。

(情報提供)
関西空港検疫所FORTH(海外旅行者のための感染症情報)

公開日:2010年07月02日

カテゴリー: 感染症