【海外情報】 【海外感染症情報】アジア(中国(香港))鳥インフルエンザ(平成22年11月19日)2010/12/09

各国別海外感染症情報

説明 情報源:香港衛生署衛生防護センター

地 域:アジア

 国 :中国(香港)

感染症:鳥インフルエンザ

病原体:H5N1型トリインフルエンザウイルス

内 容:
香港衛生署衛生防護センター(CHP)は17日、新たに鳥インフルエンザ(H5N1型)のヒト感染確定例を報告しました。患者は59歳女性で、11月2日に発症し、14日に入院しています。肺炎と診断されており、現在も重篤な状態にあります。
患者は上海、南京、杭州に旅行していますが、生きた鳥や家禽との接触はなかったとしています。濃厚接触者が隔離され、健康監視下に置かれていますが、現在のところ発症した人はいません。濃厚接触者の鼻咽頭ぬぐい液検査の結果は、いずれもH5ウイルス陰性でした。感染源の調査が現在も行なわれていますが、これまでに明らかになっている事実からは、二次感染を伴わない、インフルエンザA(H5N1型)の散発的なヒト感染例と考えられます。
香港ではこれまでに、今回の症例を含め21例(1997年に18例、2003年に2例)のインフルエンザA(H5N1型)ヒト感染例が報告されています。

(情報提供)
関西空港検疫所FORTH(海外旅行者のための感染症情報)

公開日:2010年12月09日

カテゴリー: 感染症