【海外情報】 【海外感染症情報】アメリカ(ハイチ)コレラ(平成22年11月24日)2010/12/09

各国別海外感染症情報

説明 情報源:WHO

地 域:アメリカ

 国 :ハイチ

感染症:コレラ

病原体:コレラ菌

内 容:
2010年11月20日現在、ハイチ保健省は同国内で1,415人の死亡者を含む計60,240人のコレラ感染者を報告しました。同国内の病院での死亡率は2.3%ですが、死亡者の67%は公共の医療施設、33%は地域社会レベルから報告されています。
ポルトープランスと首都圏(カルフール、シテ・ソレイユ、デルマ、ケンスコフ、ペチョンビル、タバール、クロワ・デ・ブーケ)においては、95人の死亡者を含む5,778人のコレラ感染者が報告されています。
11月16日、隣国のドミニカ共和国保健省は2例のコレラ確定患者を報告しました。1例は入院中であり、もう1例は居住地である首都サントドミンゴで治療を受けています。
汎米保健機構等の国際機関はハイチ支援を継続しており、必要物資の供給等が行われることで、とくに北部カパイシャンで11月15日以降の国民の不安はいくぶんか軽減してきています。
また、軽症者と重症者の治療対応機関を振り分けることで、適切な治療が受けられるような施設整備も進められています。現在、重症コレラ患者対応ベッド数は全国で2,830床です。
WHOはハイチでのコレラ流行に伴う渡航および貿易の規制を勧告しておりません。

(情報提供)
関西空港検疫所FORTH(海外旅行者のための感染症情報)

公開日:2010年12月09日

カテゴリー: 感染症