平成22年12月14日
第11回世界保健安全保障イニシアティブ(GHSI)閣僚級会合 報告
会合の位置付け・意義
<経緯>平成13年9月の米国における同時多発テロを受け、米国・カナダ政府の呼びかけにより、世界的な健康危機管理の向上及びテロリズムに対する準備と対応に係る各国の連携等について話し合うことを目的に各国保健相レベルの会合(世界健康安全保障イニシアティブ Global Health Security Initiative:GHSI)が平成13年11月に発足。今回の会合は、例年この時期に行われている、GHSIの年次閣僚級会合であり、今年で11回目となる。
<構成>日本、メキシコ、米国、英国、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、EC(欧州委員会)、オブザーバーとしてWHO(世界保健機関)。
(※今回会合については、日本(岡本政務官)、メキシコ(コルドバ保健大臣)、米国(シベリウス保健長官)、英国(バーンズ保健副大臣)が閣僚等の参加あり)
主な議論と我が国のスタンス
<主な議論>
参加国の閣僚等により、年次報告や各専門分野の活動報告、新型インフルエンザ流行の総括、炭疽菌テロをシナリオとしたコミュニケーション訓練、共同声明の採択等が行われた。
<我が国のスタンス>
・平成21年の新型インフルエンザ対策においては、本GHSIのネットワークによる迅速な情報共有が非常に有意義であったところ。
・テロ対策については、平成7年の東京地下鉄サリン事件等の経験を踏まえ、GHSIでの議論を参考にしつつ、初動体制の確保、情報共有体制の確立、医療体制の整備等に取り組んできた。
・アジア地域からの唯一の参加国として、今後もアジア地域での新たな危機の予兆を覚知次第、速やかにGHSI参加国に適切な情報提供を行う用意がある。
詳細については、下記のページをご覧ください。
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000000ylz6.html
(参照先)
厚生労働省大臣官房厚生科学課