サル痘について情報を更新しました。

参照元URL : https://www.mhlw.go.jp/haishin/u/l?p=h31tjmqNqFiynTkVY

サル痘について

サル痘は、1970年にザイール(現在のコンゴ民主共和国)でヒトでの初めの感染が確認された、オルソポックスウイルス属のサル痘ウイルスによる感染症で、中央アフリカから西アフリカにかけて流行しています。国内では感染症法上の4類感染症に指定されています。

日本では感染症発生動向調査において、集計の開始された2003年以降、輸入例を含めサル痘患者の報告はありません。
2022年5月以降、従前のサル痘流行国への海外渡航歴のないサル痘患者が欧州、米国等で報告されています。

1 サル痘

サル痘とは?

1 病原体

ポックスウイルス科オルソポックスウイルス属のサル痘ウイルス

2 感染経路

アフリカ生息するリスなどの齧歯類をはじめ、サルやウサギなどウイルスを保有する動物との接触によりヒトに感染する。
また、ヒトからヒトに感染することがあり、主に接触感染、飛沫感染をするとされている。

3 世界での発生状況

2022年5月29日時点の、サル痘非流行国の発生状況は以下のとおり。

(Geographical distribution of confirmed and suspected cases of monkeypox in non-endemic between 13 to 26 May 2022, 5PM CEST , WHO)

このほか、2021年12月15日から2022年5月17日までの期間に、カメルーン(25例)、中央アフリカ共和国(8例)、コンゴ民主共和国(1284例)、ナイジェリア(46例)、コンゴ(2例)において、サル痘患者の発生が確認されている。

4 潜伏期

6~13日(最大5~21日)

5 治療と診断

(1)臨床症状:
・発熱、頭痛、リンパ節腫脹などの症状が0-5日程度持続し、発熱1-3日後に発疹が出現。
・皮疹は顔面や四肢に多く出現し、徐々に隆起して水疱、膿疱、痂皮となる。
・多くの場合2-4週間持続し自然軽快するものの、小児例や、あるいは曝露の程度、患者の健康状態、合併症などにより重症化することがある。
・皮膚の二次感染、気管支肺炎、敗血症、脳炎、角膜炎などの合併症を起こすことがある。

(2)診断:
・主に水疱や膿疱の内容液や蓋、あるいは組織を用いてPCR検査で遺伝子を検出することが有用である。
・その他、ウイルス分離・同定や、ウイルス粒子の証明、蛍光抗体法などの方法が知られている。

(3)治療:
・対症療法

6 予防法

・天然痘ワクチンによって約85%発症予防効果があるとされている。
・流行地では感受性のある動物や感染者との接触を避けることが大切である。

ページの先頭へ戻る

2 自治体、医療機関向けの情報

ページの先頭へ戻る

3 関連情報

ページの先頭へ戻る

4 リンク

ページの先頭へ戻る

関連情報

ページの先頭へ戻る

コンテンツメニュー

ページの先頭へ戻る

公開日:2022年06月06日

カテゴリー: 感染症