食中毒の発生について~あきる野市内の高齢者施設で提供された食事で発生した食中毒~(2022年7月20日)―東京都 

参照元URL : https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2022/07/21/02.html

報道発表資料

2022年07月20日

福祉保健局

食中毒の発生について
あきる野市内の高齢者施設で提供された食事で発生した食中毒

探知

令和4年7月12日(火曜日)午前9時40分、あきる野市内の高齢者施設から西多摩保健所に「入所者のうち24名が、7月11日(月曜日)夜から下痢症状を呈した。」旨、連絡があった。

調査結果

西多摩保健所は、直ちに食中毒と感染症の両面から調査を実施した。

  • 患者は、当該施設の入所者27名で、7月11日(月曜日)午後7時から同月12日(火曜日)午後11時にかけて、下痢、腹痛の症状を呈していた。
  • 当該施設の給食施設では、入所者に朝食、昼食及び夕食の三食とおやつを提供していた。
  • 患者全員に共通する食事は、当該給食施設が提供した食事のみであった。
  • 患者12名のふん便からウエルシュ菌を検出し、患者の症状がウエルシュ菌によるものと一致していた。
  • 患者の発症時間に一峰性がみられた。
  • 検食1検体(7月11日朝食:冬瓜と鶏肉の煮物)からウエルシュ菌を検出した。
  • 施設内で感染症を疑う情報がないことを確認した。

決定

本日、西多摩保健所は、以下の理由により、本件を当該給食施設が調理、提供した食事を原因とする、ウエルシュ菌による食中毒と断定した。

  • 患者の共通食は、当該給食施設が提供した食事以外にはなかった。
  • 患者12名のふん便からウエルシュ菌を検出し、患者の症状はウエルシュ菌によるものと一致していた。
  • 患者の発症時間に一峰性がみられた。
  • 検食1検体(7月11日朝食:冬瓜と鶏肉の煮物)からウエルシュ菌を検出した。
  • 施設内で感染症を疑う情報がないことを確認した。
  • 当該施設の主治医から食中毒の届出があった。

措置

当該給食施設は、7月16日(土曜日)から食事の提供を自粛しており、都は本日から3日間の営業等停止(給食の供給停止)の処分を行った。

発症関係
(7月20日午前9時00分現在)
発症日時 7月11日(月曜日)午後7時00分から
7月12日(火曜日)午後11時00分まで
症状 下痢、腹痛
発症場所 当該施設内
患者数 患者数27名
男:10名(78~104歳)、女:17名(70~95歳)
入院患者数 0名
診療医療機関数・受診者数 1か所1名(男1名、女0名)
原因食品 当該給食施設が調理、提供した食事
病因物質 ウエルシュ菌
原因施設 施設名 ●●●●
業種 集団給食施設(届出)
届出者 ●●●●
理事長 ●●●●
施設所在地 東京都あきる野市●●●●
届出者住所 東京都あきる野市●●●●
法人番号 ●●●●
連絡先電話番号 ●●●●

備考

主なメニュー 7月11日(月曜日)
朝食:冬瓜と鶏肉の煮物、イワシのかつお煮、海苔の佃煮、みそ汁、ご飯、ムース
昼食:夏野菜カレー、シーフードサラダ、コンソメスープ、フルーツヨーグルト、ムース
おやつ:あんドーナツ
夕食:サバのみぞれ煮、ビーフンと野菜の炒め物、白菜の大葉土佐和え、ご飯、ムース
検査関係
(7月20日午前9時00現在)
検査実施機関:東京都健康安全研究センター
患者ふん便:細菌18検体(12検体ウエルシュ菌検出、6検体陰性)
ノロウイルス18検体(18検体陰性)
従事者ふん便:細菌13検体(13検体陰性)
ノロウイルス13検体(13検体陰性)
拭き取り検体:細菌12検体(1検体黄色ブドウ球菌検出、11検体陰性)
食品(検食):細菌22検体(1検体ウエルシュ菌及び黄色ブドウ球菌検出、2検体黄色ブドウ球菌検出、19検体陰性)

参考 東京都における食中毒発生状況(ただし本事件は含まない。)

発生件数 患者数 死亡者数
本年1月1日~7月19日まで 65件 192名 0名
(昨年同期) (42件) (343名) (0名)
本年7月中(19日まで) 3件 7名 0名
(昨年同期) (4件) (11名) (0名)

※別紙  ウエルシュ菌とは(PDF:162KB)

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