食中毒の発生について~青梅市内の高齢者施設で提供された食事で発生した食中毒~(2022年12月1日)―東京都

報道発表資料

2022年12月01日

福祉保健局

食中毒の発生について
青梅市内の高齢者施設で提供された食事で発生した食中毒

探知

令和4年11月24日(木曜日)午前9時40分、青梅市内の高齢者施設から西多摩保健所に「入所者のうち51名が、11月23日(水曜日)夜から下痢症状を呈した。」旨、連絡があった。

調査結果

西多摩保健所は、直ちに食中毒と感染症の両面から調査を実施した。

  • 患者は、当該施設の入所者54名、事業所内保育施設利用者3名、事業所職員2名及び調理従事者1名の計60名で、11月23日(水曜日)午後4時50分から同月24日(木曜日)午前10時00分にかけて、下痢、おう吐の症状を呈していた。
  • 当該施設の給食施設では、入所者に朝食、昼食及び夕食の三食とおやつを、デイケア利用者に昼食とおやつを提供していた。また、事業所職員及び調理従事者も入所者と同じ食事の喫食があった。
  • 当該施設内には職員の子供のための保育施設があり、昼食及びおやつを提供していた。
  • 患者全員に共通する食事は、当該給食施設が調理、提供した食事のみであった。
  • 入所者12名、事業所職員1名及び調理従事者1名の計14名の患者ふん便からウエルシュ菌を検出し、患者の症状がウエルシュ菌によるものと一致していた。
  • 患者の発症時間に一峰性がみられた。
  • 施設内で感染症を疑う情報がないことを確認した。

決定

本日、西多摩保健所は、以下の理由により、本件を当該給食施設が11月23日(水曜日)に調理、提供した食事を原因とする、ウエルシュ菌による食中毒と断定した。

  • 患者の共通食は、当該給食施設が調理、提供した食事以外にはなかった。
  • 患者14名のふん便からウエルシュ菌を検出し、患者の症状はウエルシュ菌によるものと一致していた。
  • 患者の発症時間に一峰性がみられた。
  • 施設内で感染症を疑う情報がないことを確認した。
  • 当該施設の施設医から食中毒の届出があった。

措置

当該給食施設は、11月24日(木曜日)昼食から食事の提供を自粛しており、都は本日から3日間の営業停止の処分を行った。

発症関係
(12月1日午前9時00分現在)
発症日時 11月23日(水曜日)午後4時50分から
11月24日(木曜日)午前10時00分まで
症状 下痢、おう吐
発症場所 当該施設内、自宅等
患者数 患者数60名
男:13名(1~93歳)、女:47名(1~100歳)
入院患者数 0名
診療医療機関数・受診者数 1か所1名(男0名、女1名)
原因食品 当該施設が11月23日(水曜日)に調理、提供した食事
病因物質 ウエルシュ菌
原因施設 屋号 ●●●●
業種 飲食店営業(集団給食)
営業者 ●●●●
代表取締役 ●●●●
営業所所在地 東京都青梅市●●●●
営業者住所 東京都八王子市●●●●
法人番号 ●●●●
連絡先電話番号 ●●●●

備考

主なメニュー 11月23日(水曜日)
朝食:豆腐のひき肉あん、マカロニサラダ、金時豆、みそ汁(油揚げ・もやし)、ご飯
昼食:牛肉のうま煮丼、かぶの桜海老炒め、オクラのナムル、みそ汁(さつま芋・三つ葉)
おやつ:まんじゅう
検査関係
(12月1日午前9時00分現在)
検査実施機関:東京都健康安全研究センター
患者(入所者・保育施設利用者)ふん便:
細菌29検体(11検体ウエルシュ菌検出、1検体ウエルシュ菌及びサルモネラ検出、4検体陰性、13検体検査中)
ノロウイルス28検体(22検体陰性、6検体検査中)
事業所職員ふん便:
細菌3検体(1検体ウエルシュ菌検出、2検体陰性)
ノロウイルス3検体(3検体陰性)
調理従事者ふん便:
細菌21検体(5検体ウエルシュ菌検出、15検体陰性、1検体検査中)
ノロウイルス21検体(21検体陰性)
拭き取り検体:
細菌8検体(8検体検査中)
ノロウイルス2検体(2検体陰性)
食品(検食):
細菌11検体(11検体検査中)

(参考)東京都における食中毒発生状況(ただし本事件は含まない。)

発生件数 患者数 死亡者数
本年1月1日~11月30日まで 94件 389名 0名
(昨年同期) (75件) (463名) (0名)
本年11月中(30日まで) 6件 31名 0名
(昨年同期) (9件) (26名) (0名)

※別紙  ウエルシュ菌とは(PDF:162KB)

問い合わせ先
福祉保健局健康安全部食品監視課
電話 03-5320-4405

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