福岡県における肝炎ウイルス無料検査のご案内(2023年4月19日)―福岡県

参照元URL : https://www.pref.fukuoka.lg.jp/contents/kannennkensa.html


福岡県における肝炎ウイルス無料検査のご案内

更新日:2023年4月19日更新

福岡県における肝炎ウイルス無料検査

 福岡県ではB型及びC型肝炎ウイルス検査を無料で実施しています。

 肝臓がんの多くは肝炎ウイルスが原因であり、肝炎ウイルスを早期に発見し、治療することで肝臓がんを予防できます。

 この機会に検査を受けましょう!

 

肝炎ウイルス検査実施機関

(1)県内の医療機関

 対象者:福岡県(北九州市・福岡市・久留米市を除く)在住の20歳以上で、過去にB型肝炎ウイルス検査及びC型肝炎ウイルス検査を受けたことがない方

(注)北九州市・福岡市・久留米市にお住まいの方は、市が実施している肝炎ウイルス無料検査の対象者となりますので、市役所や区役所、お住まいの地域を管轄する保健所へお問い合わせ下さい。

(2)保健福祉環境事務所・保健福祉事務所

 対象者:各事務所が管轄する地域に在住し、過去にB型肝炎ウイルス検査またはC型肝炎ウイルス検査、もしくは両方の肝炎ウイルス検査を受けたことがなく、医師が必要と認めた方

肝炎ウイルス検査実施機関一覧

検査を受ける場合は、事前に医療機関等にお問い合わせください。

また、予約および受診の際には、「福岡県の肝炎ウイルス無料検査」を希望する旨をお伝えください。

Q&A

  

(1)肝炎ウイルスとは?

 肝炎ウイルスは、ウイルス肝炎の原因となるウイルスで、A型・B型・C型・D型・E型がすでに判明し、遺伝子構造まで解明されています。

 我が国では、現在、持続感染の状態にある人が、B型肝炎ウイルス(HBV)で110万人から120万人、C型肝炎ウイルス(HCV)で90万人から130万人いると推計されています。

 また、肝臓がんの多くはこの肝炎ウイルスが原因であることが分かっています。

(2)感染経路は?

 B型及びC型肝炎ウイルスは、主として感染している人の血液が他の人の血液に入ることによって感染します。

 また、B型肝炎ウイルスはウイルス量が多い場合、その人の体液などを介して感染することがあります。

肝炎ウイルス 感染経路
B型肝炎ウイルス

● 注射針、注射器を感染している人と共有した場合

● 血液を傷のある手で触ったり、針刺し事故を起こした場合(特に、保健医療従事者は注意が必要です。)

● 感染している人と性交渉をもった場合

● 感染している母親から生まれた子に対して、適切な母子感染予防措置を講じなかった場合
(但し、高力価HBsヒト免疫グロブリン:HBIGとB型肝炎ワクチン:HBワクチンを正しく用いて母子感染予防を行えば、感染することはほとんどありません。)

● 肝炎ウイルスが含まれている血液の輸血、臓器移植等を行った場合

C型肝炎ウイルス

● 注射針、注射器を感染している人と共有した場合

● 血液を傷のある手で触ったり、針刺し事故を起こした場合(特に、保健医療従事者は注意が必要です。)

● 感染している人が使用した器具を、適切な消毒などを行わずにそのまま用いて入れ墨やピアスの穴あけなどをした場合

● 肝炎ウイルスが含まれている血液の輸血等を行った場合

● 感染している人と性交渉をもった場合(ただし、まれ)

● 感染している母親から生まれた子供(ただし、少ない)

(厚生労働省「Q&A」抜粋)

(3)どのような症状があるのか?

 B型及びC型肝炎ウイルスに感染すると、全身の倦怠感に引き続き食欲不振・悪心・嘔吐などの症状が現れます。また、黄疸が出現することもあります。他覚症状として、肝臓の腫大がみられることもあります。

 肝臓は予備能力が高く、慢性肝炎や肝硬変になっても自覚症状がでないことが多いことから「沈黙の臓器」と呼ばれています。このことを正しく認識し、肝炎ウイルスに感染していることがわかったら、症状がなくてもきちんと検査をして病気を早く発見することが大切です。

 

(4)感染を防ぐためには

 〇かみそり、歯ブラシ、ピアッサー等を他人と共有しない

 〇傷は絆創膏やガーゼで覆い、血液等が直接触れないようにする

 〇血液や分泌物がついたものは、素手で触らず手袋を使って処理する

 ○性交渉による感染予防のため、コンドームを正しく使用する

 

 ~排泄物や血液等の体液に注意してください~

 1.使い捨て手袋を使って処理

 2.処理に使用したものは密閉して捨てる

 3.石鹸と流水でよく手を洗う

 4.アルコール入りの消毒薬で消毒する

 

 ~以下の行為では感染が起こらないと考えられています~

 〇会話や握手

 〇会食

 〇トイレ

 〇浴室やシャワー

 〇食器

 ・清潔な(血液や体液がついていない)場所や物の共有も大丈夫です。

 

医療従事者や救急隊員等のB型肝炎の感染リスクが高い方へ

 B型肝炎の感染予防策として、任意でのB型肝炎ワクチンによる予防接種があります。

 ワクチン接種による抗体獲得率は40歳までの接種では95%と報告されています。

 また、B型肝炎ワクチンは長く世界で使用されていますが、安全性の高いワクチンとして知られています。

 サイト内リンク B型肝炎ワクチンに関するQ&A(厚生労働省HP)

 B型肝炎ワクチンの有効性や副反応等を考慮したうえで、任意で予防接種を希望する場合は、お近くの医療機関にご相談ください。

 また、肝炎ウイルスの感染経路は様々であり、本人の自覚なしに感染している可能性があるため、肝炎ウイルス検査を受けることをお勧めします。

高齢者施設における肝炎対策のガイドライン

 高齢者施設に勤務される職員の方がB型肝炎・C型肝炎に感染した方を介護される際の注意点をまとめたものです。

 高齢者施設における肝炎対策のガイドライン

 

保育の場において血液を介して感染する病気を防止するためのガイドライン

 保育施設に勤務される職員の方がB型肝炎・C型肝炎に感染したお子さんを保育される際の注意点をまとめたものです。

 保育の場において血液を介して感染する病気を防止するためのガイドライン

ポスター及びリーフレット

リンク