【感染症エクスプレス@厚労省】Vol.486(2023年4月21日)
世界各地で感染が確認されているヒトのサル痘については、令和5年4月18日の世界保健機関(WHO)の発表時点で、世界110の国・地域で、87,000以上の症例が報告されています。
国内では、令和5年4月18日時点で111例のサル痘患者等の発生が確認されており、このうち103例は2023年1月以降に発生が確認されるなど、症例の報告数が増加していることから、今後の発生状況には注意が必要です。
WHOは、2022年11月28日に、サル痘の疾患名について、これまでの「Monkeypox」に代えて「mpox」という名称の使用を推奨し、今後1年をかけて名称を移行していくと発表しました。
これをふまえ、2023年2月17日の厚生科学審議会感染症部会において、サル痘の新名称について議論が行われました。
部会での専門家の意見をふまえ、名称を「エムポックス」とする予定で、現在、パブリックコメントを実施中です。
WHO は2023年2月9日に、4回目の国際保健規則緊急委員会を開催し、委員会はWHO事務局長に対して「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」について「継続」の見解を勧告しています。
・厚生労働省:サル痘について
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/monkeypox_00001.html
・厚生労働省 事務連絡 「サル痘に関する情報提供及び協力依頼について」(令和4年5月20日付:令和5年2月9日最終改正)
( https://www.mhlw.go.jp/content/001056124.pdf)
・サル痘届出基準
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou11/01-04-13.html
・国立感染症研究所ファクトシート:サル痘
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/408-monkeypox -intro.html
・国立感染症研究所:複数国で報告されているサル痘について(第4報)
https://www.niid.go.jp/niid/ja/monkeypox-m/2596-cepr/11547-monkeypox-ra-1104.html
・国立国際医療研究センター国際感染症センター(DCC)ファクトシート:サル痘
http://dcc-irs.ncgm.go.jp/material/factsheet/
・国立感染症研究所・国立国際医療研究センター国際感染症センター:サル痘患者とサル痘疑い例への感染予防策
https://www.niid.go.jp/niid/ja/monkeypox-m/2596-cepr/11196-monkeypox-01.html
・厚生科学審議会感染症部会資料
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/shingi-kousei_127717.html
・国立国際医療研究センター国際感染症センター:サル痘診療指針(Ver. 2.0)
https://dcc-irs.ncgm.go.jp/material/manual/monkeypox.html
・WHO 2022 Mpox (Monkeypox) outbreak : Global Trends
https://worldhealthorg.shinyapps.io/mpx_global/