参照元URL : https://www.mhlw.go.jp/haishin/u/l?p=a4_6CUlcFV6wJ2D5Y
健康・医療
新型コロナワクチンの初回接種後の健康状況調査
- 「接種後の健康状況に係る調査の概要」(ファイザー社ワクチン、モデルナ社ワクチン、アストラゼネカ社ワクチン)(※1)
- 「5~11歳の小児を対象とした接種後の健康状況に係る調査の概要」(※2)
- 「6か月~4歳の乳幼児を対象とした接種後の健康状況に係る調査の概要」(※3)
- 「武田社ワクチン(ノババックス)を対象とした接種後の健康状況に係る調査の概要」(※4)
(※1)は令和3年7月30日開催、(※2)は令和4年3月18日開催、(※3)は令和5年3月10日開催の副反応部会資料より抜粋・改編
(※4)は令和4年7月26日開催 自治体説明会(14)説明資料「新型コロナワクチンの接種体制確保について」
初回接種 ファイザー社の新型コロナワクチン(12歳以上用)
先行的に接種を受けた約2万人の医療従事者を対象に、接種後一定期間(約1か月)に起こった症状・疾病を調査しています。
○ 健康観察日誌集計の中間報告(13)(令和3年9月10日)
1回目・2回目接種後の、疼痛・頭痛・発熱などの頻度の比較などが報告されました。中間的に集計したものですので、今後、数値が変わることがあります。
■ 中間報告の抜粋
接種部位の痛み等が多くの方にみられました。接種部位の反応の頻度は、1回目と2回目の接種で大きな差はありませんでした。
発熱、頭痛、倦怠感などの全身反応は、1回目接種よりも、2回目の接種で頻度が高い傾向がみられました。
また、年齢が上がると頻度が低くなる傾向や、男性より女性の方が頻度がやや高い傾向が見られました。
1回目接種後の遅延性皮膚反応がみられた方は、0.23%でした。
初回接種 モデルナ社の新型コロナワクチン
高齢者の方への接種と並行して、1万人程度の自衛隊員を対象に、接種後の様々な症状の頻度を調べる調査を令和3年5月24日から開始しました。
○ 健康観察日誌集計の中間報告(17)(令和3年12月3日)
1回目・2回目接種後の、疼痛・頭痛・発熱などの頻度の比較などが報告されました。調査対象者の一部のデータを中間的に集計したものですので、今後、数値が変わることがあります。
■ 中間報告の抜粋
2回目接種後には、多くの方に発熱、倦怠感等が見られました。
疼痛は、年齢が上がるにつれて頻度が高くなる傾向が見られました。それ以外の症状は、年齢が高くなるにつれて頻度が低下しました。
年齢別AEの頻度 (Day8まで)[PDF:1MB]
1回目接種7日目頃から、発赤、かゆみを伴う遅延性皮膚反応が、一部の方にみられました。
初回接種 武田社の新型コロナワクチン(ノババックス)
■ 中間報告の抜粋
抗体価については、2回目接種1か月後、3か月後の測定結果のある36人の抗スパイクタンパク質幾何平均抗体価は、2回目接種1か月後は971U/mL、3か月後が656U/mLでした。
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抗スパイクタンパク質抗体価の推移[PDF:235KB]
安全性について、1 回目を接種した73人では、37.5℃以上の発熱が5.5%(38℃以上は0%)にみられ、局所反応は疼痛が50.7%にみられました。2回目を接種した63人では、37.5℃以上の発熱が36.5%(38℃以上は19.0%)にみられ、局所反応は疼痛が77.8%にみられました。
初回接種 アストラゼネカ社の新型コロナワクチン
○ 健康観察日誌集計の中間報告(18)(令和3年12月24日)
1回目・2回目接種後の、疼痛・頭痛・発熱などの頻度の比較などが報告されました。調査参加者の一部のデータを中間的に集計したものですので、今後、数値が変わることがあります。
■ 中間報告の抜粋
1回目接種後には、一部の方に、発熱、局所の疼痛、倦怠感、頭痛等が見られました。
2回目接種後では、1回目接種後よりも、発熱をはじめ、複数の症状について発現頻度が低いように見受けられました。
発熱、倦怠感、頭痛等は若い方に高い傾向が見られました。また、症状の頻度は女性に高い傾向が見られました。
初回接種 ファイザー社の新型コロナワクチン(5~11歳用)
■ 中間報告の抜粋
抗体価について、1回目接種前の抗スパイクタンパク質抗体の抗体価を測定した102人では、幾何平均が2U/mLだったところ、2回目接種1か月後の抗スパイクタンパク質抗体の抗体価を測定した100人では、幾何平均が2,565U/mLでした。さらに接種3か月後の抗体価を測定した83人では2,298U/mL、さらに接種6か月後の抗体価を測定した39人では2,960U/mLでした。
小児(5~11歳)
抗スパイクタンパク質抗体価の推移 [PDF:253KB]
安全性について、1回目・2回目接種後、一部の方に、発熱や局所の疼痛等が見られました。
初回接種 ファイザー社の新型コロナワクチン(6か月~4歳用)
■ 中間報告の抜粋
発熱については、乳幼児の平熱は成人に比べて高く、海外の論文では37.5℃とされている他、発熱の定義は38℃以上とされることが多いとされていますが、本調査では成人・小児と同じ基準で集計されています。1回目接種後の発熱の発生率は、36.0%(38℃以上では12.0%)、2回目接種後の発熱の発生率は43.8%(38.0℃以上では18.8%)、3回目接種後の発熱の発生率は30.0%(38.0℃以上は10.0%)でした。接種後の体温の変化を時系列で検討した結果、乳児期に感染しやすい感染症にかかった事例など、ワクチン接種とは直接関係しない事象が発熱の発現率に影響している可能性があるとされています。
現時点において、海外の臨床試験成績と比較して、本調査において乳幼児における接種後の発熱の発生率が高くなっているか否かは明らかではないとされていますので、留意してください。
これまでの報告
関連情報