【感染症エクスプレス@厚労省】Vol.487(2023年5月12日)
◆ サル痘について、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」の終了が発表されました
世界各地で感染が確認されているヒトのサル痘については、令和5年5月9日の世界保健機関(WHO)の発表時点で、世界111の国・地域で、87,000以上の症例が報告されていますが、
直近3ヶ月間の患者報告数はその前の3ヶ月間と比較して約90%少なくなっています。
WHO は2023年5月10日に、5回目の国際保健規則緊急委員会を開催し、委員会はWHO事務局長に対して「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」について「終了」の見解を勧告しました。
これを受け、WHO事務局長は日本時間5月11日に、2022年7月以降継続していたPHEICを終了することを発表しました。
なお、国内では、令和5年5月2日時点で129例のサル痘患者等の発生が報告されており、5月以降も患者の発生が報告されており、引き続き発生状況には注意が必要です。
厚生労働省では、国内の発生動向を注意深く監視しつつ、感染拡大の防止に努めてまいります。
・ 厚生労働省:サル痘について
・ 厚生労働省 事務連絡「サル痘に関する情報提供及び協力依頼について」(令和4年5月20日付:令和5年2月9日最終改正)
・ サル痘届出基準
・ 国立感染症研究所ファクトシート:サル痘
・ 国立感染症研究所:複数国で報告されているサル痘について(第5報)
・ 国立国際医療研究センター国際感染症センター(DCC)ファクトシート:サル痘
・ 国立感染症研究所・国立国際医療研究センター国際感染症センター:サル痘患者とサル痘疑い例への感染予防策
・ 厚生科学審議会感染症部会資料
・ 国立国際医療研究センター国際感染症センター:サル痘診療指針(Ver. 2.0)
・ WHO 2022 Mpox (Monkeypox) outbreak : Global Trends