【感染症エクスプレス@厚労省】Vol.492(2023年7月21日)
感染症発生動向調査によると、今夏、小児を中心とする感染症の流行が報告されており、ヘルパンギーナやRSウイルス感染症の報告数が増加中であり、第27週の定点当たり報告数は、ヘルパンギーナが7.32、RSウイルス感染症が3.38です。
ヘルパンギーナは、初夏から秋にかけて流行し、主に乳幼児が罹患します。
主な症状は発熱と咽頭痛があり、合併症として、熱性けいれん、特に乳児では経口摂取不良による脱水症や、まれですが小児では髄膜炎や心筋炎などに注意が必要です。
RSウイルス感染症は、症状は軽い風邪様の症状から重い肺炎まで様々で、生後6ヶ月以内の新生児・乳児への感染や重症化リスクの高い基礎疾患を有する小児は細気管支炎、肺炎など重症化することがあり、特に注意が必要です。
厚生労働省では、この度、RSウイルス感染症予防啓発のために、主に乳幼児の家族や保育関係者等向けのリーフレットを作成致しましたので、是非ご活用いただき、引き続きRSウイルス感染症の流行に注意いただきますようお願い致します。
出典:
・厚生労働省 「RSウイルス感染症」に注意しましょう。
・厚生労働省 RSウイルス感染症Q&A
・厚生労働省 ヘルパンギーナについて
・感染症発生動向調査 感染症週報(IDWR)速報データ 2023年第27週
・感染症発生動向調査 感染症週報(IDWR) 直近の新型コロナウイルス感染症およびRSウイルス感染症の状況
・国立感染症研究所 「ヘルパンギーナとは」(2014年7月23日改訂)
・感染症発生動向調査 感染症週報(IDWR) 手足口病・ヘルパンギーナ