【感染症エクスプレス@厚労省】Vol.495(2023年9月1日)
デング熱は、蚊に刺されることによって感染します。
今年は熱帯、亜熱帯地域においてデング熱の大規模な流行が報告されています。
WHOアメリカ地域(※)では、2023年に入り、大規模な流行が報告されており、同地域における今シーズンの患者数が過去5年間の平均患者数を上回ったことが報告されています。
※https://japan-who.or.jp/about/who-where/
また、バングラデシュでは、2023年1月1日から8月7日までに、デング熱確定症例69,483例、関連死亡例327例を報告し、
致死率は0.47%であったと報告されています。過去5年間の同時期と比較すると、患者数、死亡者数ともに増加しており、
今年のデング熱患者報告数は、2000年以降に記録された同時期と比較して最も多くなっています。
今後、海外渡航者の輸入症例等の増加する可能性が考えられることから、厚生労働省では令和5年8月に、デング熱に関する注意喚起等についての事務連絡を発出しています。
病原体を媒介する蚊が生息する熱帯・亜熱帯地域では、できるだけ肌を露出せず、虫よけ剤を使用するなど、蚊に刺されないよう注意してください。
・デング熱-WHOアメリカ地域(2023年7月24日掲載)
・デング熱-バングラデシュ(2023年8月11日掲載)
・ デング熱に関する注意喚起等について(令和5年8月23日付け厚生労働省健康局結核感染症課事務連絡)
・ デング熱について(厚生労働省)
・デング熱とは(国立感染症研究所)
・ 蚊媒介感染症の診療ガイドライン 第5版(国立感染症研究所)