食中毒の発生について~ 調布市内の高齢者施設で提供された食事で発生した食中毒~(2023年12月22日)―東京都

参照元URL:https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2023/12/22/24.html

報道発表資料

2023年12月22日 

保健医療局

食中毒の発生について
調布市内の高齢者施設で提供された食事で発生した食中毒

探知

令和5年12月10日(日曜日)午前9時48分、東京都保健医療情報センターを通じて調布市内の高齢者施設から多摩府中保健所に「12月9日(土曜日)午後9時から入所者複数名が下痢、腹痛の食中毒様症状を呈している。」旨、連絡があった。

調査結果

多摩府中保健所は、直ちに食中毒調査を開始した。

・患者は、当該高齢者施設の入所者10名で、12月9日(土曜日)午後11時00分から同月10日(日曜日)午前10時00分にかけて、下痢、腹痛等の症状を呈していた。

・当該高齢者施設の給食施設では、入所者に朝食、昼食及び夕食の三食並びにおやつを調理し、提供していた。また、調理従事者及び当該高齢者施設の職員の一部は、入所者と同じ食事を喫食していた。

・患者10名のふん便及び非発症の調理従事者2名のふん便からウエルシュ菌を検出した。

・ウエルシュ菌が検出された患者及び調理従事者は共通して12月9日(土曜日)の朝食を喫食していた。

・施設内で感染症を疑う情報がないことを確認した。

決定

本日、多摩府中保健所は、以下の理由により、本件を当該給食施設が12月9日(土曜日)に調理、提供した朝食を原因とする、ウエルシュ菌による食中毒と断定した。

・患者は共通して12月9日(土曜日)の朝食を喫食していた。

・患者10名のふん便からウエルシュ菌を検出し、患者の症状はウエルシュ菌によるものと一致していた。

・患者の発症時間に一峰性がみられた。

・施設内で感染症を疑う情報がないことを確認した。

・患者を診察した医師から食中毒の届出があった。

措置

当該給食施設は、12月19日(火曜日)から食事の提供を自粛しており、都は本日から4日間の営業停止の処分を行った。

発症関係
(12月22日
午前9時現在)
発症日時 12月9日(土曜日)午後11時00分から
12月10日(日曜日)午前10時00分まで
症状 下痢、腹痛等
※患者の症状は既に回復している。
発症場所 当該高齢者施設内
患者数 患者数10名
男:2名(74、85歳)、女:8名(81~98歳)
入院患者数 0名
診療医療機関数・受診者数 1か所1名(男0名、女1名)
原因食品 当該給食施設が12月9日(土曜日)に調理、提供した朝食
病因物質 ウエルシュ菌
原因施設 屋号 〇〇〇〇
業種 飲食店営業(集団給食)
営業者 〇〇〇〇
代表取締役 〇〇〇〇
営業所所在地 東京都調布市〇〇〇〇
営業者住所 神奈川県横浜市〇〇〇〇
法人番号 〇〇〇〇
連絡先電話番号 〇〇〇〇

備考

主なメニュー 12月9日(土曜日)朝食
米飯、みそ汁、肉じゃが、うの花、豆とアボカドのサラダ、牛乳
検査関係 検査実施機関:東京都健康安全研究センター
患者等ふん便
細菌14検体(10検体ウエルシュ菌検出、4検体陰性)
ノロウイルス14検体(14検体陰性)
調理従事者ふん便
細菌18検体(2検体ウエルシュ菌検出、16検体陰性)
ノロウイルス18検体(18検体陰性)
拭き取り検体
細菌10検体(10検体陰性)
ノロウイルス2検体(2検体陰性)
食品(検食)
細菌15検体(1検体黄色ブドウ球菌検出、14検体陰性)

(参考)東京都における食中毒発生状況(ただし本事件は含まない。)

  発生件数 患者数 死亡者数
本年1月1日~12月21日まで 128件 795名 0名
 (昨年同期) (102件) (517名) (0名)
本年12月中(21日まで) 3件 43名 0名
(昨年同期) (4件) (62名) (0名)

※別紙  ウエルシュ菌とは(PDF:162KB)

問い合わせ先
保健医療局健康安全部食品監視課
電話 03-5320-4405

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