劇症型溶血性レンサ球菌感染症の報告数が増加していますを掲載しました。(2024年5月17日)-茨城県

参照元URL:https://www.pref.ibaraki.jp/hokenfukushi/eiken/kikaku/kikaku/kikaku.html

更新日:2024年5月17日

劇症型溶血性レンサ球菌感染症の報告数が増加しています

 劇症型溶血性レンサ球菌感染症は、突発的に発症し、急速に多臓器不全に進行するβ溶血を示すレンサ球菌による感染症です。 
 感染症法に基づく感染症発生動向調査において、5類全数把握疾患に定められており、小児が多く罹患するA群溶血性レンサ球菌咽頭炎(5類定点把握疾患)とは区別されています。

劇症型溶血性レンサ球菌感染症の発生状況

 茨城県内における劇症型溶血性レンサ球菌感染症の報告数は、2020年以降、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響もあり、報告数が減少していましたが、2023年以降、増加傾向となっています。2024年の報告数は、18週時点で14例と過去の同時期の報告数を超えた値で推移しており、今後の発生動向に注意が必要です。
 なお、全国的にも、過去の同時期の報告数を超えた値で推移しています。

 

茨城県STSS発生状況

 

全国STSS発生状況

劇症型溶血性レンサ球菌感染症とは

病原体
A群溶血性レンサ球菌の他、B群・C群・G群の溶血性レンサ球菌などがあります。
 

感染経路
飛沫感染、接触感染、創部感染により感染しますが、感染経路不明の場合も多くあります。
 

症状
初期症状としては、発熱や悪寒などの風邪様症状や、四肢の疼痛・腫脹、創部の発赤等がみられます。
発病から病状の進行が非常に急激かつ劇的で、発病後数十時間以内には、筋肉周辺組織の壊死を起こしたり、血圧低下や多臓器不全からショック状態に陥り、発病後数十時間で死に至ることも少なくありません。
四肢の疼痛や腫脹、発熱等の感染の兆候がみられる場合は、速やかに医療機関を受診してください。
 

予防
手洗いや咳エチケット等の日常的な標準予防策により、原因となる溶血性レンサ球菌に感染しないことが重要です。
また、手足等の傷口から感染することもあるため、傷口を汚い手で触らないなど、傷口を清潔に保つことも大切です。

このページに関するお問い合わせ

保健医療部疾病対策課感染症対策室
〒310-8555 茨城県水戸市笠原町978番6
電話番号:029-301-5134
FAX番号:029-301-6341

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