参照元URL:https://www.pref.ibaraki.jp/hokenfukushi/eiken/kikaku/kikaku/kikaku.html
更新日:2024年7月1日
劇症型溶血性レンサ球菌感染症の報告数が増加しています
劇症型溶血性レンサ球菌感染症は、突発的に発症し、急速に多臓器不全に進行するβ溶血を示すレンサ球菌による感染症です。
感染症法に基づく感染症発生動向調査において、5類全数把握疾患に定められており、小児が多く罹患するA群溶血性レンサ球菌咽頭炎(5類定点把握疾患)とは区別されています。
「劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)の診療指針(外部サイトへリンク)」(国立国際医療研究センター)が公開されました(2024年6月21日)
劇症型溶血性レンサ球菌感染症の発生状況
茨城県内における劇症型溶血性レンサ球菌感染症の報告数は、2020年以降、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響もあり、報告数が減少していましたが、2023年以降、増加傾向となっています。2024年の報告数は、26週時点で19例と過去の同時期の報告数を超えた値で推移しており、今後の発生動向に注意が必要です。
なお、全国的にも、過去の同時期の報告数を超えた値で推移しています。
・茨城県内の最新の発生状況については、こちらをご参照ください。
茨城県感染症情報センター 感染症流行情報(週報)
・全国の最新の発生状況については、こちらをご参照ください。
国立感染症研究所 感染症発生動向調査 週報(IDWR)
劇症型溶血性レンサ球菌感染症とは
・病原体
A群溶血性レンサ球菌の他、B群・C群・G群の溶血性レンサ球菌などがあります。
・感染経路
飛沫感染、接触感染、創部感染により感染しますが、感染経路不明の場合も多くあります。
・症状
初期症状としては、発熱や悪寒などの風邪様症状や、四肢の疼痛・腫脹、創部の発赤等がみられます。
発病から病状の進行が非常に急激かつ劇的で、発病後数十時間以内には、筋肉周辺組織の壊死を起こしたり、血圧低下や多臓器不全からショック状態に陥り、発病後数十時間で死に至ることも少なくありません。
四肢の疼痛や腫脹、発熱等の感染の兆候がみられる場合は、速やかに医療機関を受診してください。
・予防
手洗いや咳エチケット等の日常的な標準予防策により、原因となる溶血性レンサ球菌に感染しないことが重要です。
また、手足等の傷口から感染することもあるため、傷口を汚い手で触らないなど、傷口を清潔に保つことも大切です。
このページに関するお問い合わせ
保健医療部疾病対策課感染症対策室
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