【感染症エクスプレス@厚労省】Vol.518 (2024年8月4日)
【手足口病】
手足口病の定点当たり報告数は第13週以降、16週連続で増加した後、17週ぶりに減少し全国での定点当たりの報告数は11.72(第29週)となっていますが、過去5年間の同時期と比較してやや多くなっています。
手足口病は、口の中や、手足などに水疱を伴う複数の発しんが出る、ウイルス感染によって起こる感染症です。
子どもを中心に、糞口感染を含む接触感染と飛沫感染を起こします。多くが数日間のうちに改善しますが、稀に髄膜炎、小脳失調症、脳炎といった中枢神経系の合併症のほか、心筋炎、神経原性肺水腫、急性弛緩性麻痺などの重篤な合併症を伴うことがあります。
この度、厚生労働省で手足口病に関する啓発ツール(チラシ)を作成しましたのでご活用いただき、引き続き、手足口病の流行に注意いただき、手洗いの励行等の感染予防について普及啓発にご協力お願いいたします。
出典:
・ 厚生労働省 手足口病(2024年7月19日改訂)
・ 感染症発生動向調査 感染症週報(IDWR)2024年第29号
・国立感染症研究所 「手足口病とは」(2014年10月17日改訂)