麻しん(はしか)患者の発生に伴う注意喚起についてー埼玉県 (令和6年10月4日)

参照元URL:https://www.pref.saitama.lg.jp/a0710/news/page/news2024100401.html

掲載日:2024年10月4日

麻しん(はしか)患者の発生に伴う注意喚起について

部局名:保健医療部
課所名:感染症対策課
担当名:感染症担当
担当者名:中山

内線電話番号:3563
直通電話番号:0488307330
Email:a3510-17@pref.saitama.lg.jp

麻しん(はしか)患者の発生に伴う注意喚起について

令和6年10月3日(木)、県内において麻しん患者の発生を確認しました。麻しん患者の発生は、令和3年7月8日以来約3年3か月ぶりです。
当該患者は、海外渡航歴がなく感染源が不明であるため、県内における感染の可能性を否定できません。
麻しんを疑う症状が現れた場合には、速やかな医療機関の受診をお願いします。
医療機関受診の際は、医療機関への事前連絡及びマスクの着用を徹底いただくとともに、周囲の方へ感染を拡げないよう、公共交通機関等の利用を避けてください。

【患者の概要】

10歳代 男性
発症年月日:令和6年9月20日(金曜日)
主な症状:発熱、倦怠感、咳、鼻汁、結膜充血、発疹
麻しん予防接種歴:不明

保健所にて疫学調査を実施し、接触者(同一空間で20分以上の接触があった者)の健康観察を実施しています。現在までに、接触者が発症したとの情報はありません。

患者本人は、公共交通機関を使用しておらず、接触者以外の不特定多数との長時間の接触は確認されておりません。

 

【県民のみなさまへ】

麻しんは、感染力が極めて強い感染症で、免疫のない人が感染すると、年齢を問わずほとんどが発病します。

感染すると10日から12日の潜伏期間(症状のない期間)を経て、38℃程度の発熱、風邪のような症状(咳や鼻水など)が現れ、2~3日間続きます。その後、39℃以上の高熱となり、体中に赤い発疹が出現します。

症状や経過から「麻しん」が疑われる場合は、事前に医療機関に「麻しんかもしれない」ことを連絡し、必ずマスクを着用して速やかに受診してください。

麻しんは、麻しんウイルスによって引き起こされる病気であり、空気感染、飛沫感染、接触感染でヒトからヒトに感染が伝播するため、換気の徹底が重要です。

また、有効な予防方法はワクチン接種です。2回接種による免疫獲得率は97~99%以上と報告されており、発症リスクを最小限に抑えることが期待できます。

麻しんの定期予防接種(第1期:1歳児、第2期:小学校就学前の1年間)をまだ受けていない方は、かかりつけ医に相談し、早めに予防接種を受けましょう。

【報道機関の皆様へ】

本情報提供は、感染症の拡大防止のために行うものですので、報道機関各位におかれましては、患者等の個人に係る情報について、プライバシー保護等の観点から、提供資料の範囲内での報道に、格段の御配慮をお願いします。

 

【参考】

 1 麻しんの発生状況について

(単位:人)

H30

H31/R1

R2

R3

R4

R5

R6

埼玉県

16

35

0

1

0

0

0*1

全 国

279

744

10

6

6

28

29*2

*1 感染症発生動向調査による。令和6年の値は39週(9月23日~9月29日)の累積速報値です。

*2 感染症発生動向調査による。令和6年の値は38週(9月16日~9月22日)の累積速報値です。

 

 2 その他参考情報

報道発表資料(ダウンロードファイル)

麻しん(はしか)患者の発生に伴う注意喚起について(PDF:144KB)