マイコプラズマ肺炎の報告数が増加していますを掲載しました。(2024年10月9日)-茨城県

参照元URL:https://www.pref.ibaraki.jp/hokenfukushi/eiken/kikaku/kikaku/mycoplasma.html

更新日:2024年10月9日

マイコプラズマ肺炎の報告数が増加しています

マイコプラズマ肺炎は、肺炎マイコプラズマ(Mycoplasma pneumoniaeという細菌に感染することによって起こる呼吸器感染症です。小児や若い人の肺炎の原因として、比較的多いものの一つです。例年、患者として報告されるもののうち約80%は14歳以下ですが、成人の報告もみられます。マイコプラズマ肺炎は1年を通じてみられ、秋冬に増加する傾向があります。

マイコプラズマ肺炎の発生状況

茨城県における2024年第39週(9月23日~9月29日)のマイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は2.77となり、過去10年間で最も多い報告数となっています。全国的にも増加傾向が続いているため、今後も報告数が増え続ける可能性があり、注意が必要です。

マイコプラズマ肺炎_茨城県(2014~2014第39週)

マイコプラズマ肺炎_茨城_全国(2023~2024)

マイコプラズマ肺炎とは

病原体
肺炎マイコプラズマ(Mycoplasma pneumoniae)という細菌による感染症です。
 

潜伏期間
潜伏期間は2~3週間と比較的長いです。
 

感染経路
感染した人の咳やくしゃみなどのしぶきに含まれる病原体を吸い込むことによる感染(飛沫感染)や、病原体が付着した手で口や鼻に触れることによる感染(接触感染)があります。
 

症状
発熱や全身倦怠感(だるさ)、頭痛、咳などの症状がみられます。咳は少し遅れて始まることもあります。咳は熱が下がった後も長期にわたって(3~4週間)続くのが特徴です。多くの人は感染しても気管支炎ですみ、軽い症状が続きますが、一部の人は肺炎となり、重症化することもあります。また、中耳炎、胸膜炎、心筋炎、髄膜炎、脳炎などの合併症がみられることもあります。

感染予防

特別な予防法はありません。飛沫感染と接触感染が主な感染経路であるため、石けん・流水による手洗いや、周りに広げないよう、咳やくしゃみをするときには、口と鼻を覆う、咳があるときはマスクをするなどが大切です。

 

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