令和6年度「世界患者安全の日」について (令和6年10月16日)

参照元URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_40267.html

9月17日は「世界患者安全の日」です

世界患者安全の日 2024

                

概要

「世界患者安全の日(以下、WPSD:World Patient Safety Day)」とは、「患者安全を促進すべく世界保健機関(以下、WHO)加盟国による世界的な連携と行動に向けた活動をすること」を目的として、医療制度を利用する全ての人々のリスクを軽減するために2019年にWHO総会で制定されました。患者安全を促進する事への人々の意識、関心を高め、国際的な理解を深めるとともに、各種媒体を用いて普及活動を推進しています。

WHOは、患者安全文化の醸成のための普及活動の一環として毎年スローガン等を作成しています。
     

2024年度 テーマ Improving diagnosis for patient safety
  スローガン Get it right, make it safe!

 

「世界患者安全の日」に関する取り組み

厚生労働省の取り組み

厚生労働省では、2001年を「患者安全推進年」と位置づけ、各関係者の共同行動を「患者の安全を守るための医療関係者の共同行動(PSA:Patient Safety Action)」と命名し、総合的な医療安全対策を推進しており、その一環として、11月25日(いい医療に向かってGO)を含む一週間を「サイト内リンク 医療安全推進週間」と定め、様々な取り組みを行っています。
2019年の世界保健機関(WHO)総会において、9月17日がWPSDと制定され、同年から多くの団体の協力を得ながらWPSDの普及啓発活動を実施しています。
厚生労働省としても、今年も、医療機関、職能団体、患者団体、教育機関、学会など、さまざまな団体と協力して普及啓発活動を行います。
 

さまざまな団体の取り組み

患者・家族と医療をつなぐNPO法人 架け橋

  架け橋『世界患者安全の日』制定5周年記念Webシンポジウム2024
     
  
日程 2024年9月16日(月) 10:00~16:30
  会場 オンライン開催
      
          
  
  架け橋HP:http://www.kakehashi-npo.com/info/

➢京都大学医学部附属病院 医療安全管理部(共催:大江橋法律事務所)

  『世界患者安全の日』セミナー
       救急外来での「診断エラー」:患者との情報共有システムにてリスクを低減する

  日程 2024年9月20日(金) 17:30~18:30
      会場 オンライン開催(定員 300名)
      参加費 無料

       

     シンポジウム案内
  https://safety.kuhp.kyoto-u.ac.jp/wp-content/uploads/2024/09/20240920-diagnostic-error-semiar-on-line-.pdf

➢公益財団法人日本医療機能評価機構

  医療安全情報のデザインを変更しました。

      WPSDの周知のため、2024年9月号に公表された「医療安全情報No.214」のデザインを以下のとおり変更しています。
  ・テーマカラーをオレンジ色に変更
  ・WHOのWPSDバナーを配置
  ・厚生労働省のWPSDのページ(本ページ)のQRコードを配置

   
 
 日本医療機能評価機構 医療事故情報収集等事業HP https://www.med-safe.jp/contents/info/index.html

➢名古屋大学医学部附属病院

  最高質安全責任者CQSOプロジェクト

      日程 2024年9月17日(火)開講
      会場 名古屋大学医学部附属病院
  ※厚生労働省が医療安全に関する講演を行い、WPSDについても紹介しました。
  
    

  今年度の横断幕はこちらです。  
  


  名古屋大学医学部附属病院
  最高質安全責任者CQSOプロジェクトHP http://www.iryoanzen.med.nagoya-u.ac.jp/cqso/index.html

➢徳島大学病院

 (「世界患者安全の日」(2024年9月17日(火))に合わせて徳島県内の各機関と連携し、ライトアップ(徳島大学病院、徳島県立中央病院、徳島赤十字病院、徳島市民病院、徳島県看護協会、鷲の門、徳島県庁)やポスター・パンフレットによる周知活動を行いました。
 また当日は、以下の周知イベントを徳島大学病院で行い、多数の患者さん・医療スタッフが参加しました。

  

【周知イベントの内容】
ミニコンサート(徳島大学交響楽団)
徳島大学病院の医療従事者によるテーマカラー(オレンジ)の表現
ポスター・パンフレットによる周知活動
とくぽん(徳島大学公式マスコット)による一日安全管理部長

【協力機関】
徳島県立中央病院
徳島赤十字病院
徳島市民病院
徳島県鳴門病院
徳島県立海部病院
吉野川医療センター
阿南医療センター
徳島県看護協会
徳島県(徳島県庁)
徳島市(鷲の門)

 
   

徳島大学病院関連HP:https://www.gunma-u.ac.jp/information/185231

 
➢群馬県医師会・群馬県・群馬大学

1. 令和6年度群馬県医療安全対策講演会

日程:2024年9月17日(火曜日)19:00~20:30
会場:ホテルラシーネ新前橋3階銀河(群馬県前橋市古市1-35-1)
※厚生労働省が医療安全に関する講演を行いました。

 

2. 群馬県内各地のライトアップ

以下のとおり、群馬県内各地の建物等をオレンジ色にライトアップしました。

臨江閣(前橋市)
日程 2024年9月15日(土)~18日

高崎白衣観音(高崎市)
日程 2024年9月14日(土)~17日(火)

草津温泉(草津町)
日程 2024年9月15日(日)~16日(月

高崎健康福祉大学
日程 2024年9月9日(月)

  

 
                                                                    
 

 

3. オレンジ色ポロシャツ:世界患者安全デーのシンボルからであるオレンジ色ポロシャツを講演会開催中に参加者に配布して撮影会を行い世界患者安全デーの士気を高めた。

群馬大学多職種連携教育研究研修協力センターHP:https://www.gunma-u.ac.jp/information/185231

 
➢聖路加国際病院

「今年度のテーマに合わせて、①「良質な診断をすることができた事例や取り組み」と、② 「患者さんへのメッセージ」の展示を行いました。
 

良質な診断をすることができた事例や取り組み
 各部署・診療科の診断プロセスをPatient Journey (患者の診療の流れ)の形式でまとめました。プロセスの中でどの点で優れていたかを強調し、患者さんへのメッセージを添えました。17の診療科・部署による20の取り組みと患者さんへのメッセージを展示しました。

  
 

患者さんへのメッセージ
 「【患者安全】のために患者さんにご協力をお願いしたいこと」のメッセージを展示しました。(例: わからないことは質問してください。お薬手帳をご持参ください。 等)
33部署43枚の写真を展示し、合計180名のスタッフからのメッセージをお届けしました。

  
  
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➢横浜市立大学附属2病院、横浜市医療局(共同開催)

 『あなたの声が鍵を握る!一緒につくろう、安全な医療』と題し、9月1日(日)~30日(月)に患者さんと医療者とのパートナーシップ(協働)をめざした、WPSDイベントを開催しました。
 主な内容は下記のとおりです。

病院ホームページ上に、「患者参加」を学習できるコンテンツなどを掲載
https://www.yokohama-cu.ac.jp/news/2024/WorldPatientSafetyDay_20240830.html

院内各所でパネルやデジタルサイネージ等を介した展示

入院患者さんを対象に、「患者参加の豆知識」を掲載したチラシを食膳で配布

<市民総合医療センター>
WPSDイベント用にデザインしたTシャツを着用し、来院者にアンケートを実施しました。

<附属病院>
9月17日(火)~18日(水)に病院名標のライトアップを実施しました。

<横浜市医療局>
9月17日(火)~18日(水)に横浜市庁舎のライトアップを実施しました。

 また、横浜市ホームページや横浜市広報課のXにて「世界患者安全の日」について啓発を実施しました。
https://www.city.yokohama.lg.jp/kenko-iryo-fukushi/kenko-iryo/iryo/anzenshien/imuyaku/oshirase/kanjaannzen.html

 
➢九州大学病院の取組み New

 1.9月19日リスクマネージャー会議で世界患者安全の日について説明しました。
  
 

 2-1. 福岡タワーをキャンペーンカラーのオレンジ色にライトアップしました。
 
 

 2-2. 9月18日 福岡タワーライトアップイベントの機会にメッセージ動画を作成しSNSを通じ
 て世界に配信しました。
 
 

 (英語字幕)https://www.dropbox.com/scl/fi/mbmcjvxg2i4yflwn67w72/2024.09.18-FUKUOKA-TOWER-LIGHT-UP-EVENT-1.0-Eng-Subtitles_FULL-edition.mp4?rlkey=amfwhffzyx9o0sbmbj9ggkb1z&st=t9bntccp&dl=0
 
 (日本語字幕)https://www.dropbox.com/scl/fi/8fcwddgdu5oruw5v7m92n/2024-09-18-WPSD-2024_FUKUOKA-TOWER-LIGHT-UP-EVENT-JPN-Subtitles_FULL-1.0.mp4?rlkey=f9fxn1zm1pkad51eo2ftfspoy&st=1xloj9wr&dl=0

  3-1. 10月10日 医療安全管理部会において記念Tシャツを作製・着用して会議を開催しまし
 た。
 
 

  3-2. 10月10日 医療安全管理部会において世界患者安全の日やWHOが主催した記念イベント 
 の内容を説明しました。
 
 

  4. 9月10-12日 WHOが主催したWorld Patient Safety Day 2024 Global Consultation  ‘Improving diagnostic safety and implementing the Global Patient Safety Action Plan  2021-2030’に出席しました(ジュネーブ、スイス)
 
 

  5. 8月28日 BMJ/IHI International Forum, Hong KongにおいてWHOによる医療安全の取り
 組みについて講演し世界患者安全の日について説明しました。BMJ: British Medical Journal
  IHI: Institute for Healthcare Improvement
 
 

  6. 9月20日 Mataki Medical Center, Manila, Philippinesが主催した記念イベントにおいて本  
 年のテーマである”Diagnostic safety”やWHOの記念イベントの内容について講演しました。
   9月3日 CAHO-ISQua Webinarにおいて本年のテーマである”Diagnostic safety”について講 
 演しました。
       CAHO: Consortium of Accredited Health Care Organizations
       ISQua: International Society for Quality in Healthcare
 
 

  7. 9月17日 2nd Health Tech Bihar & Medical Expo, Indiaにおいて本年のテーマであ  
 る”Diagnostic safety”やWHOの記念イベントの内容について講演しました。

 

  8. 9月18日 PAHO (Pan American Healthcare Organizations)主催記念イベントにおいて世  界患者安全の日を記念するスピーチ(動画)を行いました。

  

➢一般社団法人 日本病院薬剤師会 New

  「世界患者安全の日」について、日本病院薬剤師会が一般用・医療従事者用の2種類のポス 
 ターを作成しました。
     【一般用】           【医療従事者用】

  
 

 
   
  
      

 

関連情報

(参考)制定までの経緯

2016年3月 第1回閣僚級世界患者安全サミット
(ロンドン/イギリス)
WPSD概念の提案
2017年3月 第2回閣僚級世界患者安全サミット(ボン/ドイツ) 9月17日をWPSDとすることを提案
2018年4月 サイト内リンク 第3回閣僚級世界患者安全サミット(東京/日本) 患者安全の向上に向けた「 患者安全に関する東京宣言」公表
2019年5月 WHO総会 WPSD制定

 

*ドイツ語圏各国(ドイツ、オーストリア、スイスなど)では、以前から9月17日に患者安全に関する会合を開催していた。

 

お問い合わせ先
医政局地域医療計画課医療安全推進・医務指導室 
TEL 03-5253-1111(内線2580)

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公開日:2024年10月17日

カテゴリー: 医療安全