参照元URL:https://www.pref.ibaraki.jp/hokenfukushi/eiken/kikaku/kaisenn/kaisenn.html
更新日:2024年10月25日
疥癬(かいせん)に注意しましょう
2024年8月末以降、茨城県内の高齢者福祉施設等における疥癬集団発生事例の報告が続いています。
下記①~③のうち2つ以上に該当する場合は、皮膚科の受診を検討しましょう。
①夜間に強くなる痒み
②皮膚症状(発疹や結節(しこり)など)
③身近に同じような症状をもつ人がいる
疥癬と診断された場合は、下記リーフレットを参考にご対応ください。
また、施設等で疥癬の集団発生が確認された場合は管轄の保健所にご相談ください。
疥癬ってどんな病気?
疥癬は、ダニの一種である「ヒゼンダニ」がヒトの皮膚に寄生しておこる痒みを伴う皮膚の病気です。疥癬には、「通常型疥癬」と「角化型疥癬」の2つのタイプがあり、治療法や予防方法が異なります。
どのように感染するの?
疥癬の種類によって、感染経路が異なります。角化型疥癬は、感染力が強いため、特に注意が必要です。
・通常疥癬
長い時間、肌と肌が直接触れることで感染します。(短時間触れる程度であれば感染しません。)
また、患者が使用した寝具や衣類等を交換せずに他の人が使用することで感染することも稀にあります。
・角化型疥癬
感染力が強いため、短い時間の接触でも感染します。
また、寝具や衣類等を介するのみでなく、落屑(はがれ落ちた皮膚のかけら)に接触することでも感染します。
もし症状がでたら?
痒みや発疹などの症状が出現した場合は、皮膚科を受診しましょう。早期に診断を受けることで、家族や周囲の方への感染を防ぐことができます。
疥癬は、「ヒゼンダニ」を拡大鏡(ダーモスコープや顕微鏡)で確認することで確定診断されます。しかし、皮膚症状や問診の結果から疥癬が疑われる場合であっても、ヒゼンダニの検出率は60%前後であるため、数週間おいて繰り返し検査を実施する場合もあります。
疥癬の治療は?
飲み薬や塗り薬により、ヒゼンダニを駆除することで治療します。痒みが強い場合は、痒み止めが処方されることもあります。飲み薬は決められた期間きちんと内服し、塗り薬の場合は全身に塗り残しのないよう注意しましょう。
疥癬の種類や症状等によって、処方される薬が異なるため、医師の指示に従いましょう。
疥癬と診断された場合の対応は?
通常型疥癬と角化型疥癬では、感染力の強さが異なるため、それぞれ対応が異なります。
施設等で集団発生が確認された場合は、管轄の保健所にご相談ください。
このページに関するお問い合わせ
保健医療部衛生研究所企画情報部
〒310-0852 茨城県水戸市笠原町993-2
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