参照元URL:https://www.pref.ibaraki.jp/hokenfukushi/eiken/kikaku/kikaku/teashikutibyou.html
更新日:2024年10月28日
手足口病に注意しましょう
手足口病は、口の中・手・足などに現れる水泡性の発疹を主症状とするウイルス感染症です。乳幼児を中心に、主に夏に流行します。
手足口病の発生状況
定点当たり報告数の推移
茨城県における2024年の手足口病の定点当たり報告数は、第28週をピークに減少しましたが、第35週以降、再び増加傾向となり、過去の同時期と比較して報告数が多い状況が続いています。引き続き、今後の推移に注意が必要です。
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茨城県における報告年齢区分別割合 New
例年の手足口病報告数のピークは7月~8月にみられます。2024年は、7月にピークがみられ一旦減少した後、8月末に再び報告数が増加し、2回目の流行を迎えています。
この状況を受け、過去10年間と今年の発生状況を比較いたしました。
過去10年間
2014年から2024年(第42週時点)の年間累積報告数に占める報告年齢区分別の割合は、1歳が最も高く、次に2歳が高い傾向となっています。
2024年第1波と第2波の比較
2024年の定点当たり報告数が2.00を上回った第24~33週を第1波、第35~42週を第2波として報告年齢区分別に集計いたしました。
第1波では、例年同様、1歳と2歳における報告割合が高くなっていました。
第2波も、1歳における報告割合が最も高くなっていました。一方で、3歳~19歳における区分については、第1波と比較すると、報告数・割合ともに高くなっていました。
手足口病とは
・病原体
コクサッキーウイルスA16型、A6型、エンテロウイルス71型などが主な原因です。
・感染経路
主な感染経路は、手足口病にかかった人の咳やくしゃみなどのしぶきに含まれるウイルスを吸い込むことで感染する飛沫感染と、水泡の内容物や便に排出されたウイルスが手などを介し、口などの粘膜に入り感染する経口・接触感染です。
・症状
3~5日の潜伏期間の後、口の粘膜・手のひら・足の甲または裏などに2~3mmの水泡性の発疹が現れます。発熱は約3分の1にみられますが、高熱になることはあまりありません。一般的に軽症で、発疹は3~7日で痂皮(かさぶた)を残さずに消失します。ごくまれに、髄膜炎や脳炎などの合併症がおこることがあるので、注意が必要です。
・予防
手足口病に有効なワクチンはありません。
一般的な感染対策は、手洗いをしっかりすることと、排泄物を適切に処理することです。特におむつを交換する時は、排泄物を適切に処理し、流水とせっけんで十分な手洗いをおこなってください。また、タオルの共用は避けましょう。
手足口病は、症状が消えた後も、比較的長い期間、便の中にウイルスが排泄されることがあるので、日頃からのしっかりとした手洗いが大切です。
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