参照元URL:https://www.pref.ibaraki.jp/hokenfukushi/eiken/kikaku/kikaku/mycoplasma.html
更新日:2024年11月27日
マイコプラズマ肺炎の報告数が増加しています
マイコプラズマ肺炎は、肺炎マイコプラズマ(Mycoplasma pneumoniae)という細菌に感染することによって起こる呼吸器感染症です。小児や若い人の肺炎の原因として、比較的多いものの一つです。マイコプラズマ肺炎は1年を通じてみられ、秋冬に増加する傾向があります。
マイコプラズマ肺炎の発生状況
定点当たり報告数の推移
茨城県における2024年第46週(11月11日~11月17日)のマイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は4.92となり、現行の統計が開始された1999年以来、最も多い報告数となっています。全国的にも報告数が多い状況が続いており、引き続き注意が必要です。
茨城県におけるマイコプラズマ肺炎年齢区分別報告状況
2024年(第46週時点)の年間累積報告数に占める年齢区分別の報告数は、5~9歳が234件(37%)と最も多く、次いで10~14歳の163件(26%)、0~4歳の101件(16%)となっています。2019~2023年の過去5年間と比較すると、5~9歳・10~14歳の割合が最も高くなり、一方で、20~29歳・50~59歳・60歳以上の割合は最も低くなっています。
国からも事務連絡が出ていますので、ご参照ください。
マイコプラズマ肺炎とは
・病原体
肺炎マイコプラズマ(Mycoplasma pneumoniae)という細菌による感染症です。
・潜伏期間
潜伏期間は2~3週間と比較的長いです。
・感染経路
感染した人の咳やくしゃみなどのしぶきに含まれる病原体を吸い込むことによる感染(飛沫感染)や、病原体が付着した手で口や鼻に触れることによる感染(接触感染)があります。
・症状
発熱や全身倦怠感(だるさ)、頭痛、咳などの症状がみられます。咳は少し遅れて始まることもあります。咳は熱が下がった後も長期にわたって(3~4週間)続くのが特徴です。多くの人は感染しても気管支炎ですみ、軽い症状が続きますが、一部の人は肺炎となり、重症化することもあります。また、中耳炎、胸膜炎、心筋炎、髄膜炎、脳炎などの合併症がみられることもあります。
感染予防
特別な予防法はありません。飛沫感染と接触感染が主な感染経路であるため、石けん・流水による手洗いや、周りに広げないよう、咳やくしゃみをするときには、口と鼻を覆う、咳があるときはマスクをするなどが大切です。
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