参照元URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/seikansenshou/syphilis.html
健康・医療梅毒
主催:一般社団法人 日本性感染症学会
後援:厚生労働省 等
対象:医師等
<緊急セミナー>
「梅毒を知る~梅毒の急増を止めるために~」
詳しくは、コチラ
梅毒とは
梅毒トレポネーマという病原体により引き起こされる感染症で、主にセックスなどの性的接触により、口や性器などの粘膜や皮膚から感染します。オーラルセックス(口腔性交)やアナルセックス(肛門性交)などでも感染します。また、一度治っても再び感染することがあります。
主な症状
- 性器や口の中に小豆から指先くらいのしこりや痛みの少ないただれができる
- 痛み、かゆみのない発疹が手のひら、足の裏、体中に広がる
- 上記の症状が消えても感染力が残っているのが特徴である
- 治療をしないまま放置していると、数年から数十年の間に心臓や血管、脳などの複数の臓器に病変が生じ、時には死にいたることもある
検査方法
医師による診察と血液検査(抗体検査)
治療方法
- ペニシリン系などの抗菌薬(飲み薬・注射)で治す
- 医療機関を受診し、必ずセックスパートナーと一緒に治療を受ける
妊娠中の梅毒感染は特に危険です
妊娠中の梅毒感染は特に危険です。妊娠している人が梅毒に感染すると、母親だけでなく胎盤を通じて胎児にも感染し、死産や早産になったり、生まれてくるこどもの神経や骨などに異常をきたすことがあります(先天梅毒)。生まれたときに症状がなくても、遅れて症状が出ることもあります。
梅毒の発生状況について
男性20代~50代、女性は20代が突出して増えています。
日本では1948年から梅毒の発生について報告の制度*がありますが、報告数は、年間約11,000人が報告された1967年以降、減少していました。ところが2011年頃から報告数は再び増加傾向となりました。2019年から2020年に一旦減少したものの、2021年以降大きく増加しています。2022年以降は年間10,000例を超える報告がされており、注意が必要な状況が続いています。
*1999年に制度の変更がありました。
※ 「2022年感染症発生動向調査事業年報」厚生労働省健康生活衛生局感染症対策部感染症対策課・国立感染症研究所感染症疫学センター(2024年4月15日発行)
* 2023年の総報告数は、第1~13週は2024年4月3日までに届出のあった報告数(暫定値)、第14~26週は2024年7月3日までに届出のあった報告数(暫定値)、第27~52週は2024年10月2日までに届出のあった報告数(暫定値)であり、第 52週(2023 年12月25日~2023年12月31日)までに診断されていたとしても遅れて届出のあった報告は含まない。
* 2024年の総報告数は、2024年10月2日までに届出のあった報告数(暫定値)であり、第 39週(2024 年9月23日~2024年9月29日)までに診断されていたとしても遅れて届出のあった報告は含まない。
* 2022年の総報告数は、性別不明の1名を除く。
※ 2024年の総報告数は、2024年10月2日までに届出のあった報告数(暫定値)であり、第 39週(2024 年9月23日~2024年9月29日)までに診断されていたとしても遅れて届出のあった報告は含まない。
発生動向調査
性感染症の中で、五類感染症である梅毒、性器クラミジア感染症、性器ヘルペスウイルス感染症、尖圭コンジローマ、淋菌感染症について感染症発生動向調査を実施し、報告を集計したものを公表しています(IDWR 感染症発生動向調査 週報)。
梅毒は全数調査、他の4疾患は定点調査です。
※ 月ごとの性感染症の発生動向が、毎月1回(翌月中旬頃の号に)掲載されます。
Q&A
▷ 梅毒に関するQ&A (最終更新日:2022年11月22日)
▷ オーラルセックスによる性感染症に関するQ&A (最終更新日:2022年11月24日)
▷ 知っておきたい 性感染症の正しい知識!(最終更新日:2023年9月1日)
啓発ツール
梅毒をはじめとした性感染症は、性的接触を介して誰もが感染する可能性があります。感染しても無症状の場合もあり、治療に結びつかないだけでなく、自分の知らない間に他の人に感染させてしまうことがあります。
厚生労働省では、性感染症についての正しい知識と理解につなげるために、ポスターやリーフレット等を作成し、正確でわかりやすい情報発信に努め、普及啓発を進めています。
リーフレット・ポスター
リーフレット・ポスターは、ダウンロードして適宜使用可能です。
※性感染症の予防啓発の目的以外で無断で使用(改変も含む)を禁じます。
いま、梅毒が急拡大していることをご存じですか?
リーフレット(A4判)(令和5年度作成)[936KB]
ポスター(A2判)(令和5年度作成)[1.8MB]
【このポスターは、大阪大学感染症総合教育研究拠点行動経済学ユニットのご協力を賜り作成致しました。】
いま、梅毒が急拡大しています
リーフレット(A4判)(令和5年度作成)[611KB]
ポスター(A2判)(令和5年度作成)[705KB]
【このポスターは、大阪大学感染症総合教育研究拠点行動経済学ユニットのご協力を賜り作成致しました。】
梅毒の感染が拡がっています(イラスト)
リーフレット(A4判)(令和6年度作成)[796KB]
ポスター(A2判)(令和6年度作成)[910KB]
【このポスターは、大阪大学感染症総合教育研究拠点行動経済学ユニットとの協働で作成致しました。】
梅毒の感染が拡がっています(写真)
リーフレット(A4判)(令和6年度作成)[986KB]
ポスター(A2判)(令和6年度作成)[1.5MB]
【このポスターは、大阪大学感染症総合教育研究拠点行動経済学ユニットとの協働で作成致しました。】
過去の啓発資料
■リーフレット(表) PDF[157KB] (令和4年度作成) |
■リーフレット(裏) PDF[614KB] (令和4年度作成) |
検査しないとおしおきよ! (平成28年度作成) |
あなたが感染すれば、大切なパートナーにも感染します—性感染症。 [265KB] (平成26年度作成) |
性感染症 相手が増えればリスクも増える。 [508KB] (平成25年度作成) |
オーラルでも、うつります。性感染症。 [218KB] (平成24年度作成) |
パートナー健診のすすめ [2,624KB] (平成23年度作成) |
若年者向け検査のすすめ [613KB] (平成22年度作成) |
政府広報
引用元:政府インターネットテレビ
出典:こんな症状に心当たりありませんか?予防と検査でストップ!梅毒」
動画は、コチラをご覧ください。
施策について
性感染症に関する特定感染症予防指針
▷ 【概要】性感染症に関する特定感染症予防指針の改正[73KB]
▷ 【全文】性感染症に関する特定感染症予防指針(平成30年1月18日)[229KB]
▷ 【通知】性感染症に関する特定感染症予防指針の一部改正について(平成30年1月18日、健感発0118第2号)[83KB]
通知・事務連絡等
性感染症の発生動向調査の定点把握について、「性感染症に関する特定予防指針」の記載(※)を受けて、定点の選定にあたって配意いただきたい点を整理したものを自治体あて通知(平成24年3月1日付け健感発0301第3号)しました。
※「性感染症に関する特定予防指針」の記載内容
「第一 原因の究明」の「二 発生動向の調査の活用」
「性器クラミジア感染症、性器ヘルペスウイルス感染症、尖圭コンジローマ及び淋菌感染症については、国は、これら四つの感染症の発生動向を的確に反映できるよう、発生動向調査の結果を踏まえた指定届出機関の指定の基準(定点選定法)をより具体的に示す」
【事務連絡】性感染症の啓発について(周知広報)(令和5年11月24日)
▷ 【事務連絡】梅毒の発生動向について(平成26年4月30日)[71KB]
▷ 【通知】感染症発生動向調査事業における性感染症の発生動向調査について(平成24年3月1日、健感発0301第3号)[122KB]