「介護テクノロジー利用の重点分野」情報公開ページ (令和6年12月17日)

参照元URL:https://www.mhlw.go.jp/haishin/u/l?p=i2oQogy3Dk4cZrIZY

健康・医療

「介護テクノロジー利用の重点分野」について

1.概要

 令和6年6月28日に、昨今のICT・IoT技術を用いたデータ利活用が進む状況や、介護現場における新たな社会課題を踏まえつつ、革新的な機器の開発促進・普及を目指すため、「ロボット技術の介護利用における重点分野」(平成24年に経済産業省及び厚生労働省が策定(平成26年、平成29年に改訂))の内容を改訂するともに、名称を「介護テクノロジー利用の重点分野」に変更したものである。
 

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2.重点分野の改訂内容

 介護テクノロジー利用の重点分野として、新たに3分野を追加し、合計で9分野16項目に拡充した。また既存の分野・項目の定義文についても必要な見直しを実施した。

(1)追加する3分野

機能訓練支援
介護職等が行う身体機能や生活機能の訓練における各業務(アセスメント・計画作成・訓練実施)を支援する機器・システム

食事・栄養管理支援
高齢者等の食事・栄養管理に関する周辺業務を支援する機器・システム

認知症生活支援・認知症ケア支援
認知機能が低下した高齢者等の自立した日常生活または個別ケアを支援する機器・システム

(2)定義文の見直しを行う分野・項目
 注:()内は項目名

移乗支援(装着)
移乗支援(非装着)
排泄支援(排泄予測・検知)
見守り・コミュニケーション(施設)
見守り・コミュニケーション(在宅)
見守り・コミュニケーション(コミュニケーション)
入浴支援
介護業務支援 

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3.今後の予定

 令和7年4月より運用開始し、両省の施策に反映する。

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4.参考資料

【重点分野改訂参考資料】

 ○ 令和6年6月28日付プレスリリース 
 ○ 改訂後の重点分野定義
 ○ 介護テクノロジー利用の重点分野の全体図と普及率

【令和6年6月重点分野改訂の背景】

 ○ ロボット技術の介護利用における重点分野の見直しに関する調査報告書(2023.2.28)

概要:

現在(令和4年度議論時)の重点分野と将来を含めたニーズ・開発動向のギャップを明らかにすることを目的に、介護施設・事業所・開発事業者・有識者に対するヒアリング調査や技術・開発動向調査を実施し、調査結果をもとにロボット介護機器に関する有識者や介護施設・事業者、サプライヤー等によるワークショップ形式で議論を行った。

ワークショップでの議論に基づき、前回見直し時(平成29年)の基本方針を踏襲しつつ、ICT化等の技術動向を踏まえること、高齢者等の自立支援に資する機器や、在宅での利活用を改めて意識して見直すことが基本方針とされた。

また、ヒアリング調査を踏まえた議論では、重点分野には含まれていないがニーズがある分野として「機能訓練」「食事・口腔ケア」「認知機能支援」が挙げられた。
 

 ○ ロボット技術の介護利用における重点分野の改訂等に係る調査報告書(2024.2.29)

概要:

「ロボット技術の介護利用における重点分野」の改訂を目的として開発側・導入側関係団体等からなる検討会を設置し「重点分野の見直し(案)」を作成した。

重点分野には含まれていないがニーズがある分野を追加候補とし、対象範囲の検討を行った。

追加候補分野の「機能訓練」「食事・栄養管理支援」「認知症生活支援・認知症ケア支援」の定義を議論するとともに、既存の分野の定義の見直しの検討を行った(具体的な定義は ○ 改訂後の重点分野定義を参照)。

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