参照元URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/herpangina.html
ヘルパンギーナ
【お知らせ】
広報誌『月刊厚生労働』7月号で夏の感染症対策について特集しています。
▷ 夏を安全に楽しもう! 感染症対策ガイド[3.0MB]
ヘルパンギーナとは
発熱とともに、のどに痛みと 水疱が現れる「夏かぜ」の一種です
ヘルパンギーナは乳幼児を中心に、主に夏に流行します。感染症発生動向調査によると、5歳以下が全体の90%以上を占めます。病気の原因となるウイルスは主にコクサッキーウイルスA群ですが、コクサッキーウイルスB群、エコーウイルスが原因となることもあります。
参考
主な症状
一般的に経過は良好で、2~3日以内に回復します。しかし、合併症として、熱性けいれん、脱水症、小児ではまれに髄膜炎や心筋炎などの注意が必要です。
▼ のどの奥に周りに発赤(ほっせき)を伴う小さい水疱(すいほう)が複数みられます。
感染経路
急性期には、のどからウイルスが排せつされるため、せきをした時のしぶき(飛まつ)により感染します。また急性期から回復期(発症後2~4週間程度)にかけて、便からウイルスが排せつされるため、便が付いたおむつや下着などに触れた後は、しっかり手洗いしてください。
治療方法
ヘルパンギーナに特別な治療方法はありません。基本的には軽い症状の病気のため、経過観察を含め、症状に応じた治療となります。
しかしながら、まれに髄膜炎や心筋炎などが起こる場合があるため、経過観察をしっかりと行い
・ 高熱が出る
・ 発熱が2日以上続く
・ 嘔吐する
・ 頭を痛がる
・ 視線が合わない
・ 呼びかけに答えない
・ 呼吸が速くて息苦しそう
・ 水分が取れずにおしっこがでない
・ ぐったりとしている
などの症状がみられた場合は、医療機関への受診をご検討ください。
受診を迷った場合や夜間・休日の場合は、「こどもの救急」などのWebサイトを参照したり、#8000(こども医療電話相談)にご相談ください
発生状況
最新の発生状況については、感染症発生動向調査をご参照ください。
予防と対策
基本的な感染対策を生活習慣にしましょう
ヘルパンギーナには発病を予防できるワクチンや薬はありません。日頃から「手洗い・うがい」といった感染対策を生活習慣にすることが大切です。
ヘルパンギーナは、発症後2~4週間頃まで便からウイルスが排せつされるため、発症した乳幼児のおむつ交換を行う時は、排せつ物を適切に処理し、流水と石けんでしっかりと手洗いをしてください。
医療機関・自治体の皆さまへ
感染症法に基づく医師の届出のお願い
定点として指定された医療機関は、対象の感染症の発生状況を指定の期間(週又は月)ごとにとりまとめて、保健所に届け出てください。
都道府県により届出様式が異なる場合がありますので、最寄りの保健所にご確認ください。