ヘルパンギーナのページを更新しました (令和6年12月20日)

参照元URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/herpangina.html

ヘルパンギーナ

【お知らせ】
 広報誌『月刊厚生労働』7月号で夏の感染症対策について特集しています。

 ▷ 夏を安全に楽しもう! 感染症対策ガイド[3.0MB]
 

ヘルパンギーナとは

発熱とともに、のどに痛みと 水疱すいほうが現れる「夏かぜ」の一種です

ヘルパンギーナは乳幼児を中心に、主に夏に流行します。感染症発生動向調査によると、5歳以下が全体の90%以上を占めます。病気の原因となるウイルスは主にコクサッキーウイルスA群ですが、コクサッキーウイルスB群、エコーウイルスが原因となることもあります。

参考

ヘルパンギーナとは| 国立感染症研究所

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主な症状

感染してから2~4日後に、突然の発熱に続いて、のどに痛みと水疱(すいほう)が現れます。発熱は1~3日続き、食欲不振、全身のだるさ、頭痛などを起こします。
一般的に経過は良好で、2~3日以内に回復します。しかし、合併症として、熱性けいれん、脱水症、小児ではまれに髄膜炎や心筋炎などの注意が必要です。

▼ のどの奥に周りに発赤(ほっせき)を伴う小さい水疱(すいほう)が複数みられます。

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感染経路

感染経路は、主に経口感染(糞口感染:便と一緒に排せつされたウイルスが口に入って感染すること)、接触感染、飛まつ感染である。

急性期には、のどからウイルスが排せつされるため、せきをした時のしぶき(飛まつ)により感染します。また急性期から回復期(発症後2~4週間程度)にかけて、便からウイルスが排せつされるため、便が付いたおむつや下着などに触れた後は、しっかり手洗いしてください。

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治療方法

ヘルパンギーナに特別な治療方法はありません。基本的には軽い症状の病気のため、経過観察を含め、症状に応じた治療となります。

しかしながら、まれに髄膜炎や心筋炎などが起こる場合があるため、経過観察をしっかりと行い
 ・ 高熱が出る
 ・ 発熱が2日以上続く
 ・ 嘔吐する
 ・ 頭を痛がる
 ・ 視線が合わない
 ・ 呼びかけに答えない
 ・ 呼吸が速くて息苦しそう
 ・ 水分が取れずにおしっこがでない
 ・ ぐったりとしている

などの症状がみられた場合は、医療機関への受診をご検討ください。

受診を迷った場合や夜間・休日の場合は、「こどもの救急」などのWebサイトを参照したり、#8000(こども医療電話相談)にご相談ください
 
 

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発生状況

国内では毎年5月頃より増加し始め、7月頃にかけてピークを形成し、8月頃から減少を始め、9~10月にかけてほとんど見られなくなる傾向があります。感染症発生動向調査によると、5歳以下が全体の90%以上を占めます。

最新の発生状況については、感染症発生動向調査をご参照ください。

感染症発生動向調査(IDWR)

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予防と対策

基本的な感染対策を生活習慣にしましょう

ヘルパンギーナには発病を予防できるワクチンや薬はありません。日頃から「手洗い・うがい」といった感染対策を生活習慣にすることが大切です。
ヘルパンギーナは、発症後2~4週間頃まで便からウイルスが排せつされるため、発症した乳幼児のおむつ交換を行う時は、排せつ物を適切に処理し、流水と石けんでしっかりと手洗いをしてください。

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医療機関・自治体の皆さまへ

感染症法に基づく医師の届出のお願い

定点として指定された医療機関は、対象の感染症の発生状況を指定の期間(週又は月)ごとにとりまとめて、保健所に届け出てください。

サイト内リンク 届出基準・届出様式

都道府県により届出様式が異なる場合がありますので、最寄りの保健所にご確認ください。

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関連リンク

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公開日:2024年12月20日

カテゴリー: 感染症