参照元URL:https://www.metro.tokyo.lg.jp/information/press/2025/04/2025042310
2025年04月23日
保健医療局
食中毒の発生について
大田区内の弁当調製施設が提供した仕出し弁当で発生した食中毒
探知
令和7年4月7日(月曜日)午後1時20分、大田区内の学校の学務課担当者から「4月3日(木曜日)、学生向けガイダンスの昼食として仕出し弁当を注文し学生らに提供した。その後、本日までに学生及び教員計12名が体調不良を訴えており、4名が受診し、うち2名が入院した。」との旨、大田区保健所に報告があった。
調査結果
渋谷区保健所は、直ちに食中毒調査を開始した。
- ・ 患者は、4月3日(木曜日)に当該弁当調製施設が調理し、提供した弁当を喫食した130名で、4月3日(木曜日)午後10時00分から同月7日(月曜日)午前11時00分にかけて、下痢、おう吐、発熱等の症状を呈していた。
- ・ 患者全員の共通食は当該弁当調製施設が調理し、提供した弁当以外になかった。
- ・ 複数の患者及び調理従事者2名のふん便並びに拭き取り1検体(従業員トイレ)からノロウイルスを検出した。
決定
本日、大田区保健所は、以下の理由により、本件を4月3日(木曜日)に提供された仕出し弁当を原因とする、ノロウイルスによる食中毒と断定した。
- ・ 患者に共通する行動において感染症を疑う情報は確認されず、共通食は当該弁当調製施設が調理し、提供した弁当以外になかった。
- ・ 当該弁当調製施設が調理し、提供した弁当の喫食を起点とした潜伏時間に一峰性が見られ、その長さ及び症状は、ノロウイルスによるものと一致していた。
- ・ 複数の患者及び調理従事者2名のふん便並びに拭き取り1検体(従業員トイレ)からノロウイルスを検出した。
- ・ 患者を診察した医師から食中毒の届出があった。
措置
当該弁当調製施設は、令和7年4月19日(土曜日)から営業を自粛しており、大田区は本日から3日間の営業停止の処分を行った。
発症関係(4月23日午前9時現在) | 発症日時 | 4月3日(木曜日)午後10時00分から 4月7日(月曜日)午前11時00分まで |
症状 | 下痢、おう吐、発熱等 ※患者の症状は、既に回復している。 |
|
発症場所 | 自宅等 | |
患者数 | 患者数130名 男:41名(18~44歳)、女:89名(18~62歳) |
|
入院患者数 | 5名(既に回復し、退院済み) | |
診療医療機関数・受診者数 | 66か所69名(男27名、女42名) | |
原因食品 | 4月3日(木曜日)に提供された仕出し弁当 | |
病因物質 | ノロウイルス | |
原因施設 | 屋号 ○○○○ | |
業種 飲食店営業 | ||
営業者名 ○○○○ | ||
施設所在地 東京都大田区○○○○ | ||
営業者住所 東京都大田区○○○○ | ||
法人番号 ○○○○ | ||
連絡先電話番号 ○○○○ |
備考
主なメニュー | 白米、梅干し、鮭の西京焼き、鶏の唐揚げ、きんぴらごぼう、厚焼き玉子、ひじきの煮物、煮物(れんこん、がんも、にんじん、きぬさや、しんじょ)、ピンク団子、お茶(ペットボトル) |
検査関係(4月23日午前9時現在) | 検査実施機関:東京都健康安全研究センター |
患者ふん便:細菌20検体(20検体陰性) ノロウイルス 20検体(11検体ノロウイルスG2検出、9検体陰性) 従事者ふん便:細菌9検体(9検体陰性) ノロウイルス 9検体(2検体ノロウイルスG2検出、7検体陰性) 拭き取り検体:細菌8検体(黄色ブドウ球菌2検体検出、6検体陰性) ノロウイルス 2検体(1検体ノロウイルスG2検出、1検体陰性) 食品(検食):細菌11検体(11検体陰性) ノロウイルス 11検体(11検体陰性) 食品(参考食品):ノロウイルス 8検体(8検体陰性) |
参考
東京都における食中毒発生状況(ただし本事件は含まない。)
発生件数 | 患者数 | 死亡者数 | |
本年1月1日~4月22日まで | 54件 | 576名 | 0名 |
(昨年同期) | (52件) | (969名) | (0名) |
本年4月中(22日まで) | 3件 | 8名 | 0名 |
(昨年同期) | (6件) | (29名) | (0名) |
※「ノロウイルスG2検出」の数字の正しい表記はローマ数字です。
問い合わせ先 保健医療局健康安全部食品監視課 電話 03-5320-4405 |