【保健所健康危機管理事例H22】
高齢者保健福祉施設における感染性胃腸炎の集団発生
及び死亡事例について
〔作成者〕
大阪府高槻市保健所
〔発生年月日〕
2011/2/12~2011/2/21
〔概要〕
・2月14日午後4時、当該施設より高槻市保健所に入所者及び職員に感染性胃腸炎様の症状を呈する者の報告があった。
・2月15日、3名の患者検体のうち2名からノロウイルスを検出。
・2月16日、当該施設より嘔吐患者のうち誤嚥性肺炎で入院した者1名がいると報告が入る。
・2月17日、当該施設より入院患者の死亡の報告が入る。
・2月18日に2名の新規患者の発生を最後に19日~21日まで新規患者発生がなかったため、終息とする。
〔原因/端緒〕
平成23年2月14日、当該高齢者保健福祉施設の職員より、2月12日から入所者及び職員に下痢、嘔吐症状を呈している者が多数出ているとの報告があった。
原因病原体:ノロウイルス
〔患者/死者/負傷者〕
感染者24名 死者1名
〔症状/被害状況〕
・平成23年2月16日に嘔吐した入所者が、誤嚥性肺炎のため、医療機関入院となる。
・平成23年2月17日午前2時、入院医療機関にて死亡。直接の死因は肺炎で、影響を及ぼした疾病はノロウイルスによる急性胃腸炎と診断される。
(93歳、女性)