自然災害等を中心とした健康危機管理時における“生命とくらしを守るための食生活支援体制”の整備が必要であることから、これまで「全国保健所の取組状況の把握」及び、「新潟中越沖地震への支援調査」、「健康危機管理時の栄養・食生活支援ガイドライン」の作成を進めるとともに、「ガイドライン活用スタディ」を3カ年、全国7ヶ所で開催し、体制整備に取り組んできたところです。
その中で、被災経験が少ない全国の保健所管理栄養士の皆さんに、どのようにしたら危機感をもってこれらに対応していただけるか、我々研究班として考えたのが本書です。
災害時の食支援体制構築がまだ整備されていない保健所においては、このテキストブックをもとに、市町村、特定給食施設、関係機関団体、大学、自衛隊、防災担当の皆様と危機管理体制についての話合いを進めていただきたいと思います。