【保健所健康危機管理事例H22】
岩見沢学校給食におけるサルモネラ食中毒
〔作成者〕
北海道岩見沢保健所
〔発生年月日〕
2011/02/09~2010/05/06
〔概要〕
岩見沢市学校給食共同調理所において調理、提供された学校給食を喫食した小中学校9校の1,522名が、腹痛、下痢、発熱などの食中毒症状を呈した。岩見沢保健所は、患者が受診した医療機関から通報を受け、児童生徒の発症状況および喫食調査、給食施設の立ち入り調査、微生物学的調査(有症者便、調理従事者便、保存食および施設の拭き取り調査)を実施した。調査の結果、患者の発症状況から単一暴露が疑われること、微生物学的検査で患者便と保存食、調理器具の拭き取り検査で同一遺伝子を有する「サルモネラ・エンデリティディス」が検出されたことから学校給食によるサルモネラ食中毒と断定した。また、100名以上の二次感染患者が示唆された。
〔原因/端緒〕
サルモネラ・エンテリティディス
〔患者/死者/負傷者〕
患者1,522名
〔症状/被害状況〕
下痢(96%)、腹痛(84%)、発熱(77%)