【保健所健康危機管理事例H22】
〔作成者〕
島根県松江保健所衛生指導グループ
〔発生年月日〕
2010/11/30~2010/12/25
〔概要〕
養鶏場の従業員及び防疫作業従事者の健康調査及び健康観察を実施する中で、種々の問題点、課題点が浮上した
スムーズな対応を進めるために、医師・保健師・薬剤師用の業務マニュアルを作成した
また、事件後には、事件の検証と今後の課題について整理を行った
〔原因/端緒〕
平成22年11月29日、安来市内の養鶏場において、採卵鶏の高病原性鳥インフルエンザの感染が確認された。
これに伴い、翌11月30日から養鶏場の従業員の健康調査を開始した外、同日から始まった防疫作業従事者の健康調査も併せて実施した。
〔患者/死者/負傷者〕
健康調査実施対象者
1養鶏場の従業員 9名
2防疫作業従事者 延べ828名
〔症状/被害状況〕
1養鶏場の従業員
健康調査及び10日間の健康観察(異常なし)
タミフルの予防投与
2防疫作業従事者
健康調査及び10日間の健康観察(18名の健康相談受理)
1名が38℃以上の発熱及び咽頭部の違和感の訴え
(2種感染症指定医療機関の受診、国立感染症研究所
への検体輸送(結果陰性)
同意を得られた者にタミフルの予防投与