【海外情報】 アジア(マレーシア)サルコシストーシス(平成23年12月15日)2011/01/05

各国別海外感染症情報

説明 情報源:WHO

地 域:アジア

 国 :マレーシア

感染症:サルコシストーシス

病原体:サルコシストーシス(寄生虫)

内 容:

マレーシアから帰国した渡航者の中に、サルコシストーシスの集団感染が発生していることが報告 されています。これらの渡航者はいずれも発症する前に、マレーシア半島東沿岸沖の、ティオマン 島を訪れていることが分かっています。 サルコシストーシスとは、肉胞子虫と呼ばれる寄生虫によっておきる感染症です。この疾患は、主 に東南アジアの熱帯・亜熱帯気候の国々で起こります。通常、サルコシストーシスは動物に見られ ますが、ヒトがかかることもあります。この疾患は、2つの形をとります。1つは下痢で、もう1つは筋 肉痛・発熱・その他の症状です。サルコシストーシスにかかった人の多くは、症状を示しません。今 回マレーシアからの帰国者たちは、著明な筋肉痛を示しており、サルコシストーシスの症状と一致 しています。他の症状は、軽度の下痢と発熱です。ほとんどの人は、2週間から4週間の間、症状 が続いています。筋サルコシストーシスは、感染した動物のフンによって汚染された食物・水・土を 摂食してしまうことによって感染が拡がります。今のところ、ワクチンや治療薬はありません。多くの 感染者は自然治癒します。

(情報提供)

関西空港検疫所FORTH(海外旅行者のための感染症情報)

公開日:2012年01月05日

カテゴリー: 感染症