【海外情報】 アフリカ(エジプト)鳥インフルエンザ(①平成24年2月22日、②平成24年2月24日、③平成24年2月28日)2012/03/02

各国別海外感染症情報

説明 情報源:WHO

地 域:アフリカ

 国 :エジプト

感染症:鳥インフルエンザ

病原体:鳥インフルエンザ(H5N1)ウイルス

内 容:

① 2012年2月22日 エジプト保健省は、WHOに新たに1例の鳥インフルエンザ(H5N1型)ヒト感染例が確認されたと報告しました。患者はミヌフィーア行政区に住む45歳女性で、2月10日に発症し、17日に抗インフルエンザ薬(オセルタミビル)の投与をうけ、体調は回復していっています。18日に、WHOグローバル・インフルエンザ・サーベイランス・ネットワークの国立インフルエンザセンターである中央公衆衛生研究所で、確定診断されました。

② 2012年2月24日エジプト保健省は新たに鳥インフルエンザA型(H5N1)の患者1例を報告しました。患者はガルビーヤ行政区に住む1歳女児で、2月14日に発症し、15日に入院してオセルタミビルによる治療を受け、体調は回復しています。感染源への疫学的調査は、現在も行われている最中です。先行の調査では、居住地域の裏庭の家禽からの感染であることが示唆されています。

③ 2012年2月28日-エジプト保健省はWHOに新たに2人の鳥インフルエンザA(H5N1)ヒト感染例が確認されたと報告しました。1人目の患者はベヒラ行政区のAbo Elamatameerに住む32歳の男性で、2月16日に発症、21日に入院し、当日からオセルタミビルを投与されていましたが、28日に死亡しました。2人目の患者はカフル・アッシャイフ行政区のKelleenに住む37歳の女性で、2月18日に発症、23日に入院し、当日からオセルタミビルを投与されていましたが、26日に死亡しました。調査によりますと、どちらも、居住地域の裏庭で飼っている病気あるいは死亡した家禽と濃厚接触して感染したと考えられています。現在これまでに163人の感染者が確認され、うち57人が死亡しています。

(情報提供)

関西空港検疫所FORTH(海外旅行者のための感染症情報)

公開日:2012年03月02日

カテゴリー: 感染症