【海外情報】 アジア(インドネシア)鳥インフルエンザ(①2012/3/1、②2012/3/12、③2012/3/27)2012/04/02

各国別海外感染症情報

説明 情報源:WHO

地 域:アジア

 国 :インドネシア

感染症:鳥インフルエンザ

病原体:鳥インフルエンザA(H5N1)ウイルス

内 容:

①2012年3月1日、インドネシアで新たに鳥インフルエンザA(H5N1)ヒト感染例が報告されました。

患者はバリ島のバドゥン県に住む12歳の男児で、2月11日に発症し、16日に個人病院に入院しましたが、その後状態が悪化し重篤な呼吸困難を呈してきた。20日、鳥インフルエンザ委託病院に紹介されましたが、21日に死亡しました。

感染源についての疫学的な調査によると、家禽との接触が考えられますが、家の周りや近隣の家での家禽の死亡は報告されていません。危険因子については現在も調査中です。

インドネシアでは2005年以来、これまでに186名の感染が確認されており、うち154名が死亡しています。

②2012年3月12日、インドネシアで新たに鳥インフルエンザA(H5N1)ヒト感染例が報告されました。

2月23日、スマトラ島西岸ブンクル州で、24歳の女性が同症を発症し、翌日入院しましたが、呼吸困難を伴って病状は悪化し、3月1日に死亡しました。

疫学的調査が実施され、患者は最近家禽の突然死が見られた環境に曝露されていたと考えられています。

国立保健研究開発研究所で確定診断されました。

③2012年3月26日 インドネシア保健省は鳥インフルエンザA (H5N1)感染例が1名出たことを報告しました。

患者はヌサ・トゥンガラ州に住む17歳の少年で2月28日に発熱をきたし3月1日に受診しました。容態は悪化したため委託病院に入院しましたが9日に死亡しました。

保健局の疫学調査によりますと隣家で飼っていた家禽類が突然死したとのことです。

インドネシアでは2005年以降、188名の患者が出ており156名が死亡しています。

(情報提供)

関西空港検疫所FORTH(海外旅行者のための感染症情報)

公開日:2012年04月02日

カテゴリー: 感染症