【管内情報】 【保健所健康危機管理事例H23】クドア・セプテンプンクタータによる食中毒事例※詳細資料あり(岐阜市保健所)

【保健所健康危機管理事例H23】

クドア・セプテンプンクタータによる食中毒事例

〔作成者〕
岐阜市保健所 食品衛生課 加納康光

〔発生年月日〕
2012/2/12~2012/2/17

〔概要〕
本件は、クドア・セプテンプンクタータが寄生していたヒラメを喫食したことによる食中毒であり、当日提供された食品残品の検査から、病因物質及び原因食品が判明した。顕微鏡検査では、クドア胞子数が、5検体中4検体からいずれも4×10?/g程度検出された。しかし、提供された二匹のヒラメは、産地が同一のものであるか不明のため、養殖場の特定はできなかった。
本食中毒の特徴の一つに、施設の衛生状態や食品の取扱いに食中毒の原因があるわけではなく、寄生している原材料のヒラメそのものが原因となり起こる。食品関係事業者や消費者には本食中毒についてまだ認識が十分でないと考えられ、今後、施設監視や講習会等で周知を図り、予防啓発に努めていく必要がある。

〔原因/端緒〕
病因物質:クドア・セプテンプンクタータ

〔患者/死者/負傷者〕
患者(23名)

〔症状/被害状況〕
症状:下痢・嘔気・嘔吐等

公開日:2012年07月13日

カテゴリー: 食品安全