【保健所健康危機管理事例H23】
富山県高岡市内の全国焼肉チェーン店における食中毒事件について
〔作成者〕
富山県高岡厚生センター
〔発生年月日〕
2011/5/6~2011/5/14
〔概要〕
患者は1グループ36名中20名であった。当日の営業施設の利用者は116名でこのグループ以外の有症の申し出はなかった。患者グループの共通食は施設を利用した日だけであること及び本県分離株と他県の系列店利用有症者の分離株の遺伝子パターンが一致したことから、この施設を原因施設として3日間の営業停止処分を行った。聞き取りでトングなどの生肉を取扱う器具の不足や焼き用の箸と喫食用の箸の使い分けが不十分なことが伺えたことから、営業者に生肉を扱う器具の整備及び施設利用者への十分な加熱や箸の利用区分の明確化を啓発することについて指導した。
〔原因/端緒〕
平成23年5月17日富山県高岡市内の医療機関から腸管出血性大腸菌感染症O157の届出がなされ、調査を開始した。
〔患者/死者/負傷者〕
患者20名、死者なし
〔症状/被害状況〕
下痢、腹痛、発熱、嘔気