【保健所健康危機管理事例H23】
台風12号水災害時における健康危機管理対応(一部)
〔作成者〕
和歌山県新宮保健所
〔発生年月日〕
2011/9/2~2011/9/4頃
〔概要〕
発災後対応として、保健所としては主に以下の活動を行ったが、実効的な成果をもたらすことができず、多くの反省点を見出すこととなった。<急性期医療の確保>・保健所長がDMATの医療活動にかかる情報調整に類似した活動を行った。・透析医療確保にむけた取り組みに組織的に努めた。・その他障害者、難病患者等の安否確認<亜急性期・維持期>健康管理支援、こころのケア、障害者の生活支援、施設被害の調査協力、生活衛生面での啓発・協力、感染症予防対策、災害による廃棄物処理への指導等多岐にわたった。
〔原因/端緒〕
大型かつ停滞型台風12号がもたらした短期間持続的集中豪雨による河川氾濫と山間部斜面の崩落・崩土が二次的なライフラインの混乱、ロジスティック機能の途絶、通信インフラの一時的麻痺等を引き起こした。それらによる直接・間接の健康被害が、短期間で一気に顕在化した。
〔患者/死者/負傷者〕
死者55名(災害関連死5名を含む)、行方不明5名、負傷者9名以上、和歌山県で判明分のみ
〔症状/被害状況〕
自然災害として:家屋全壊55棟、半壊44棟、床上浸水3248、床下浸水2014、その他林業、漁業、商業、工業等の大規模な生活健康面や経済産業面での深刻な被害