【保健所健康危機管理事例H24】
クドアによる食中毒事例
〔作成者〕
静岡県賀茂保健所
〔発生年月日〕
2012/7/6~2012/7/7
〔概要〕
平成24年7月6日(金)に東伊豆町内の旅館で宿泊又は会食した19グループ52人のうち7グループ16人が、6~7日にかけて腹痛、下痢、嘔吐等の症状を呈していることが判明した。患者の共通食が当該施設で調理された食事に限られていること、患者の症状が共通していること、患者を診察した医師から食中毒の届出がなされたことから、当該施設が提供した料理を原因とする食中毒と断定し、当該施設の調理部門に対し、7月11日(水)から12日(木)までの2日間、営業禁止処分とした。事後にヒラメの遡り調査を実施したが、韓国産であることは確認できたが、養殖場までは特定できなかった。
〔原因/端緒〕
原因病原体:クドア・セプテンプンクタータ
端緒:平成24年7月7日の午前1時頃、医師から食中毒の患者が3名救急搬送された旨の連絡があった。また、同じホテルに宿泊している別のグループの2名にも同様の症状があり他の医療機関に救急搬送されているとの情報もあった。
〔患者/死者/負傷者〕
患者16名、死者0名
〔症状/被害状況〕
症状:下痢、嘔気・嘔吐、腹痛等