【管内情報】 【保健所健康危機管理事例H23】クドアによる食中毒事例(推定)(豊田市保健所)

【保健所健康危機管理事例H23】

クドアによる食中毒事例(推定)

 

〔作成者〕
豊田市保健所

〔発生年月日〕
2011/10/5~2011/10/7

〔概要〕
市内飲食店で喫食した2グループ6名中5名が嘔吐、下痢等を発症。発症日時は10月5日午後3時から午後6時に集中していた。残品10検体、ふき取り10検体、患者1名、従業員5名の検便を実施したが、食中毒菌は検出されなかった。しかし、ヒラメの昆布じめに使用したヒラメを公定法とは異なる方法ではあるが、鏡検したところ、6~7個の極嚢をもつクドア胞子様のものが観察され、有症者の症状が一過性の嘔吐、下痢であったことから、本事件は昆布じめで使用したヒラメに寄生したクドア・セプテンプンクタータによる食中毒と推察された。なお、有症者の共通食が、同施設で調理した10月5日の昼食のみであったため、10月6日付けで同施設を営業禁止処分とした。

〔原因/端緒〕
"平成23年10月5日(水)午後4時頃、市民より保健衛生課に、本日12時ごろ市内飲食店を3名で利用したところ、2名が15時ごろから嘔気、嘔吐等の食中毒様症状を呈している旨の連絡が入った。"

〔患者/死者/負傷者〕
有症者 5名
死亡者 なし

〔症状/被害状況〕
同施設で喫食した2グループ6名中5名が嘔吐、下痢等の症状を呈した。発症日時は、10月5日午後3時から午後6時に集中していた。(推定潜伏時間:3時間)

公開日:2012年08月29日

カテゴリー: 食品安全